公益社団法人日本中国友好協会(以下、(公社)日中友好協会)は、中国大使館及び山東省対外友好協会 の要請を受け、12月5日から10日まで2023日中友好大学生訪中団第2陣(団長森山沾一協会副会長)として山東省を訪問し、大学での交流などを通して相互理解を深めた。
団員
学生(五十音順)
No. | 氏名 | 性別 | 大学 | 学年 |
1 | 安藤涼夏 | 女 | 筑波大学 | 4年 |
2 | 池上遥 | 女 | 香川大学 | 4年 |
3 | 石原桃香 | 女 | 山梨学院大学 | 1年 |
4 | 猪塚敦智 | 男 | 香川大学 | 3年 |
5 | 伊藤広登 | 男 | 横浜国立大学 | 2年 |
6 | 岩瀬真 | 男 | 慶應義塾大学 | 2年 |
7 | 上北祐也 | 男 | 高松大学 | 3年 |
8 | 植田琉聖 | 男 | 明海大学 | 3年 |
9 | 宇都宮遼馬 | 男 | 明治大学 | 4年 |
10 | 岡田菜々 | 女 | 四国学院大学 | 1年 |
11 | 岡林徹 | 男 | 香川大学 | 3年 |
12 | 岡村未瑠 | 女 | 法政大学 | 4年 |
13 | 岡本みもり | 女 | 筑波大学 | 2年 |
14 | 小澤望乃 | 女 | 山梨県立大学 | 3年 |
15 | 笠原葉子 | 女 | 筑波大学 | 3年 |
16 | 加藤夏朗 | 男 | 慶應義塾大学 | 3年 |
17 | 鬼澤百香 | 女 | 筑波大学 | 3年 |
18 | 木下萌々花 | 女 | 明海大学 | 2年 |
19 | 木下琴仁 | 女 | 四国学院大学 | 1年 |
20 | 木村里菜 | 女 | 高崎経済大学 | 4年 |
21 | 木村日菜乃 | 女 | 高崎商科大学 | 4年 |
22 | 木村心 | 女 | 高松大学 | 3年 |
23 | 栗田咲来 | 女 | 四国学院大学 | 1年 |
24 | 呉東校 | 男 | 埼玉大学 | 4年 |
25 | 小林桃子 | 女 | 神田外語大学 | 4年 |
26 | 佐藤凜 | 女 | 山梨学院大学 | 1年 |
27 | 清水丈生 | 男 | 城西大学 | 3年 |
28 | 杉田愛衣子 | 女 | 明治学院大学 | 4年 |
29 | 鈴木咲愛 | 女 | 城西大学 | 2年 |
30 | 鈴木萌依子 | 女 | 日本大学 | 2年 |
31 | 田中渚 | 男 | 東京大学 | 2年 |
32 | 程美沙希 | 女 | 城西大学 | 1年 |
33 | 長岡祐生 | 男 | 高松大学 | 4年 |
34 | 中嶋優理 | 女 | 早稲田大学 | 2年 |
35 | 西陸之介 | 男 | 横浜国立大学 | 1年 |
36 | 野村涼夏 | 女 | 中央大学 | 4年 |
37 | 藤田真愛 | 女 | 筑波大学 | 4年 |
38 | 本間碧衣 | 女 | 東京女子大学 | 4年 |
39 | 松本悠大 | 男 | 横浜国立大学 | 2年 |
40 | 山下若菜 | 女 | 神田外語大学 | 4年 |
41 | 山本拓斗 | 男 | 高知大学 | 1年 |
42 | 依田香穂 | 女 | 山梨県立大学 | 3年 |
43 | 渡邊佳那美 | 女 | 慶應義塾大学 | 4年 |
随行
役職 | 氏名 | 性別 | 所属 |
団長 | 森山沾一 | 男 | (公社)日中友好協会副会長 |
副団長 | 前田知子 | 女 | (公社)日中友好協会事業部副部長 |
秘書長 | 小田玲実 | 女 | (公社)日中友好協会青年委員会委員長 |
日程
<12月5日>
関東組32名は羽田空港から济南遥墙空港へ。香川組11名は関西国際空港から済南空港へ。
<12月6日AM>
大明湖観光、山東ものづくり展示体験センター見学
初日から天気に恵まれ、ガイドさんによる大明湖の歴史的背景の説明もわかりやすく、中国の美しい自然と歴史が融合するさまに皆感動していた。平日だったが、地元の方々がのんびりと公園で過ごしている様子にも中国のゆったり流れる時間軸を感じた。ものづくり展示体験センターでは、レトロな展示物や昔風に復元された街並みを写真に収めた。
<12月6日PM>
山東大学共同授業
外国語学院張雯副教授による講義「中日人文交流について」。日本と中国にゆかりのある人物に関する講義は、学生にとっては初めて知る人物もいたようで真剣に聞き入っていた。中国の大学で中国人の先生から流暢な日本語で日中に関する講義を受けられる機会は貴重である。
山東大学博物館、中国伝統文化体験センター見学
大学のビル内にあるとは思えない莫大な量の考古学資料と内容に圧倒され、またボランティアガイドの学生がまさかの数学専攻の大学生ということに驚いた。彼女の丁寧な説明により両国の考古学的発見の取り扱いや、文明の過程の違いなどを理解することができた。
体験センターでは実際に学生たちが使用する教材(楽器や拓本など)に触れることができ、団員も一緒に楽しんだ。
山東大学歓迎宴会
山東大学の校内レストランにて歓迎宴会を開催していただいた。日中の大学生が交流できるよう各テーブルに日本語学科の学生が着席。山東大学国際事務部孫鳳収部長、森山団長による挨拶のあと、日中大学生によるパフォーマンスが披露された。
日本人学生は事前研修で1度集合しただけの準備期間が短い中、日中両国の学生が楽しめる内容でプログラムを披露。テーブルごとに日中大学生がまとまり盛り上がっていた。太極拳演武は、香川県太極拳連盟でも上位クラスの木村心さんが演武を披露。本格的な演武に観客も熱心に見入り大きな拍手を送った。また芸術学部の中国人学生による伝統楽器演奏は、プロ顔負けの内容で、美しい音色に日本人学生も皆心を動かされていた。
中国人学生による竹笛と二胡の演奏
日本人学生による武術太極拳演武
<12月7日AM>
泰安市内見学
茶芸館での中国茶芸体験は学生たちも初めての経験だったので皆興味津々でお茶を淹れていた。日本茶との違いを茶芸や味でも実感していた。茶葉をお湯で洗ったり、急須から一度容器に入れてから湯のみに優雅な動作でお茶を入れたりと、日本の茶道と異なる点も多く、新たな文化に触れることができた。今回いただいたのは冬の時期にぴったりの紅茶で心も身体も温まった。
その後「泰安農村振興モデル区」を訪問。畑やビニールハウスを見学し、中国の農業を間近に見ることができた。冬なのでビニールハウス内のネギ等の葉物の栽培を見学。中国でも日本と同様農業従事者数の減少が進み、地方農業は機械化があまり進んでいないとのことで、学生からは今後日中間で協力していきたいと意見が出た。
<12月7日PM>
泰山登山
海外で登山をする経験は我々随行も学生たちもなかなか無い機会である。12月としてはめずらしく20℃近くまで気温が上がり登山日和の一日となった。バスを乗り換え山道を進み、ロープウェイに乗車。車窓から泰山の木や岩肌が見え壮大な自然を感じた。ロープウェイの終点「南天門」からは徒歩で頂上へ。道中では雄大な自然を堪能しつつ、さらに寺社や記念碑から歴史と文化に触れながら登った。泰山の美しさを認識するとともに、中国の文化的な側面においても重要な意味を持ち合わせていることを実感できた。また団長含めた団員全員が頂上まで登れたことに団としての達成感を味わうことができた。一般の中国人登山客たちとの小さな交流も多々あり、皆笑顔で怪我無く下山した。
<12月8日AM>
世界遺産孔府、孔子廟見学
世界遺産の見学ということで、学生たちも緊張の面持ちで孔府へ。ガイドさんによるわかりやすく丁寧な説明を聞き、学生たちも歴史を辿りながら見学することができた。この団ではすべての見学場所で一人ずつイヤホンを準備してくださったので聞き取りやすく、細かいところまで説明を聞くことができた。一度現地を見学すると、孔子の歴史的な存在や、論語の意味など深く理解できるようになると実感した。
<12月8日PM>
中外青少年交流基地にて曲阜師範大学と文化交流
曲阜師範大学の学生たちが準備してくれたプログラムで書道と切り絵、木版画を体験。最近日本の若い世代にも流行している漢服のショーの後、実際に試着する時間もあり、男女とも楽しそうに写真を撮っていた。ここでは日本人学生も2名壇上で一緒に書をしたため、また太極拳演武も披露。太極拳披露後の木村さんの周りには中国人学生が群がり、感想をもらったり連絡先を交換したり、交流が生まれていた。日本から来た小柄な女子学生が迫力のある太極拳を披露したことに皆驚いていた模様。
自国の文化を愛し、それを外国の方に伝えたい、という中国人学生の気持ちが団員にも伝わっていた。大学のバックアップ体制も素晴らしかった。ぜひ日本の大学も学生もこの姿勢を学び、日本文化を各国にアピールできるスキルを持ってほしいと思う。
<12月9日AM>
青島港自動化埠頭、ハイセンスグループ見学
世界でも5番目の規模の港である青島港の「全自動化埠頭」を訪問。全自動、無人で一括管理しているシステムにより、世界でトップクラスのコンテナの輸送処理能力を実現している説明を受けた。巨大なクレーンや輸送機が全自動で動いている姿は近未来的で、学生たちは中国の技術力を感じ、この壮大なシステムがわずか3年半で作られたという点にも驚いていた。
次に、世界でも有数の家電メーカー「Hisense(ハイセンス)」の本社を見学。世界最高峰の液晶モニターや最新スマート家電のほか、交通システムや医療分野に応用されたHisenseの技術についても紹介を受けた。最先端の電子技術がITと融合しながら様々な分野に応用されていることが学べ、中国が誇る最先端の技術に触れることができた。
両見学先とも学生からの質問が殺到し、時間切れになるほどだった。学生たちの「中国のことを知りたい!」という意欲を実感した。
<12月9日PM>
青島オリンピックセーリングセンター、青島ビール博物館見学
五日目ともなると学生たちは団の結束も強くなり、彼らから中国を理解したい、もっと知りたい、という情熱が溢れてくるようになってきた。積極的に道行く人に声をかけ交流もしていた。午後はのんびりとオリンピックセーリングセンターをかわいらしい汽車で周遊。青島の高層ビル群を眺めながら、学生たちは自然の雄大さと近代的で発展した部分という両面を持つ山東省の魅力を改めて感じていた。
そして最後の訪問先である「青島ビール博物館」では、青島がドイツ領であった歴史的背景、今では「青島ビール」ブランドとして世界中で愛されるお酒となったことを学んだ。博物館付近はドイツ風の洋館が並び、中国文化と融合している街並みも楽しんた。
<12月10日>
早朝ホテルを出発し青島空港から帰国の途へ。羽田空港と関西国際空港でそれぞれ解散。
過去の大学生訪中団 ― 報告レポート
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