去る3月17日、多彩な化粧品を手掛けるかの花西子様より、中国唯一の実店舗である花西子旗艦店、並びに本社への社内見学をさせていただくという大変貴重な機会をいただきました。私の拙い表現ではありますが、この場をお借りして、花西子様が商品に込めた拘り、世界観について、ご紹介したいと思います。
花西子旗艦店は西湖のすぐそばにあり、華やかな外見をもって私たちを迎えてくれました。足を踏み入れた途端そこは「花西子」の世界となり、背筋が伸びるような、それでいてつい微笑んでしまうような、清廉な空気を湛えていました。
そして少し進んだ先、目を奪われたのは多彩なコスメたちです。中国伝統の爱情故事を見事に彫り上げた彫刻リップを始め、双莲をイメージしたラメが煌めくハイライト、百鸟朝凤をモチーフとした華やかなアイシャドウパレット、クッションファンデーション、日本でも2週間前から販売を開始したというオイルクレンジング、プレストパウダー、ルースパウダーなど、実に素敵な商品達が並べられていました。どれ1つをとっても優美な世界観を有していましたし、七情の香など職人によるオーダーメイドに対応した特別な品物もあるようでした。リップやアイシャドウは、あまりに美しく繊細なその見た目から、きっと誰もが使うことを躊躇してしまうことでしょう。
また、世界観だけではなく、どの商品も花西子様のロゴである花の形を有しており、例えばパウダー類は粉が溢れないようにと蓋を捻って開閉するといった、見た目や機能面における細部への拘りも見て取れました。
これらのほか、目を引かれたのは中国の少数民族に着想を得た品物です。蝶や孔雀など、それぞれの民族が信仰するものをモチーフとし、大切にしている想いを形にしたコスメとなっていました。商品1つひとつから、花西子様の、伝統と今を生きる人たちの文化それぞれを慈しむ姿勢が感じられたような気がします。
今回の見学を通して気付いたことは、自分を愛すること、家族を愛すること、恋人・パートナーを愛すること、誰かを大切に想う気持ちを化粧品という1つの形に託して表現しているのが「花西子」なのだということです。それは、ここまでにご紹介したものだけでなく、例えば799といった値段の中、白磁のアクセサリーの色遣いの中などにも込められていました。オンラインでは買えないコスメや西湖限定商品もありますし、専用メイクルームも特設されていましたので、百聞は一見にしかず、皆さまにもぜひ一度杭州にお越しいただき、花西子様の店舗を訪れていただけたらなと思います。