雑誌《人民中国》企業訪問レポート 野村夢実(2022年北京師範大学)

5/12、私は中国の雑誌会社である《人民中国》を訪問しました。私自身訪問する前、人民中国という雑誌は耳にしたことはありましたが、実際に読んだことはなく、好奇心でいっぱいでした。また、初めて中国の会社に見学するということもあり、日本の会社とどのような違いがあるのかもとても楽しみでした。

雑誌《人民中国》の外観の様子

入館してすぐ様々な雑誌が置かれていました。

訪問中は、まず編集長の王さんから《人民中国》の今までの歴史やあゆみ、日中青年にどう伝えようとしているのか、これからの目標などのお話を聞きました。その後、私たちが留学中に気づいたこと、どのような記事や発信が欲しいかなどについての座談会を行いました。そして最後は二グループに分かれて、編集や撮影の体験をしました。

座談会の様子

編集長の王さんのお話で現在の《人民中国》の一番の悩みは読者の高齢化であり、どのような雑誌にすればもっと多くの若者から愛読されるのかが難点だということが分かりました。私自身中国が好きで、中国に興味を持っていますが、正直中国の情報を知るときはSNSなどを利用しているため、雑誌に目が行っていなかったなと感じています。しかし、実際に雑誌を見てみると、自分の興味な分野が多く、学べることがたくさんあり、今まで《人民中国》の雑誌を知らなかった自分が悔しいなと思うぐらい内容が豊富でした。実際に日本の大学に雑誌を置いたり、雑誌をデジタル版などにしたりするともっと若者の読者をつかめるのではないかなと個人的に考えました。

また、雑誌で私が一番驚いたことは中国の紹介をするだけではなく、日中交流を促進するための情報や、日中の映画、漫画のコンテンツ、最近の若者の流行なども載せており中国語を勉強している若者にぴったりな情報にも目を向けており、深く研究をしているなと感じました。個人的には中国の流行の言葉を紹介する部分が好きで、これを使って中国の友人とお話してみたいなと思いました。また私が座談中に驚いたことは日本語を話せる社員さんが非常に多く、日本の漫画や文化が好きな方が多いということです。やはり日本語の雑誌を出版するとなると日中に興味を持っている方じゃないとできないことが分かりました。

動画撮影の場面では実際に撮影現場のスタジオにお邪魔させて頂き、動画の撮影に参加しました。撮影中、私は表に立つ方を選択し、リポーターの方からの質問に答えました。実際に自分が中国留学中に気づいたこと、日本との違い、これからの目標などについてお話をしました。

撮影現場の様子

撮影中の様子

今回の訪問で雑誌《人民中国》さんについてより詳しく学ぶことが出来ました。一冊の雑誌ができるまでに多くの方が携わっており、内容、クオリティーなど様々なことを考慮し一冊ができるということが分かりました。人民中国さんはこれまでに70年もの歴史があり、今まで続けてきた信頼が読者との間にあると理解しました。これからの人民中国は良心的な品質、鋭い感覚、温もりのある報道などを目標にしており、私もこれから雑誌《人民中国》を読んでいこうと思います。また留学終了までに人民中国さんに再度訪問出来る機会があれば行きたいと思います。今回、このような機会を提供してくださった日中友好協会様、熱心なご指導をしてくださった人民中国の皆さん、本当にありがとうございました。私も今回の訪問を通じて自分の将来について考えていきたいと思います。

撮影のグループで指導してくださった方々との記念写真