光陰矢の如しとはよく言ったもので、始まったばかりだと思っていた留学生活は早くも一学期の集大成である期末試験へと近づいています。授業と並行して試験勉強だけでなく、成績に直結する学期末レポートにも力を入れているため充実した日々を送っています。
この4ヶ月間、オンラインという制限された環境の中でも様々な経験をさせていただき、自分の成長を実感しております。ほぼすべての授業でカメラ機能の使用が必須のため、離れているのに対面しているような、まるで仮想空間で授業を受けているような気分でした。当初は授業スタイルに慣れることに必死でしたが、今では心に余裕をもって授業に参加できるようになりました。
また、留学生活を通して、作文大会や声優コンテスト、ショートムービーコンテストなどの、以前の自分では考えつかないような挑戦をしました。作文大会では、自分の感情を文章だけで最大限に表現することに苦戦しましたが、先生に添削指導やアドバイスを受けたうえで納得のいくものを書き上げることができました。ショートムービーコンテストでは、自らのコロナ渦の生活を撮影し、動画に字幕をつけてわかりやすく作成しました。大学主催の作文大会とショートムービーコンテストでは、優秀賞をいただくことができました。汉语桥が主催する世界規模の声優コンテストでは、実際のドラマに合わせて音声をつけるという今までにない体験をすることができました。先生からマンツーマンのご指導をいただき、声に感情の起伏が出るように努力しました。結果はまだ出ていませんが、私のできる全てのことを注ぐことができたため、やり残しによる不安や後悔はなく、落ち着いて結果の知らせを待っております。これらの経験を通して、以前よりも結果よりも過程を重要視するようになりました。また、4ヶ月間を通して一番実感したことは先生方の情熱です。先生方の情熱があったからこそ上記の活動に参加する勇気を得ることができました。本当に感謝しています。
世界中では日に日にコロナウイルスの感染が拡大している今日では、来学期もオンライン授業になる可能性が高いとの知らせを学校からいただきました。非常に心苦しい決断ではありましたが、次学期は休学することといたしました。教授や両親との話し合いを重ねた上で、一学期分見送る間にコロナウイルスの収束が進み、残りの留学期間を現地で過ごす期待が高まると考えての結論です。休学する半年間も、中国語や中国文化の勉学に弛むことなく励もうと思います。来年の9月には世界中の人々が穏やかな日々を取り戻し、私も中国で留学生活を楽しむことができることを祈っております。