「留学」といっても、オンライン授業が日本の大学の授業から中国語の授業に変わっただけで、生活自体にはさほど大きな変化はなかった。留学前とイメージが違ったことはといえば、宿題が大変だということだ。量はそれほど多くないが、一つ一つの課題が難しく、時間がかかる。勉強が第一の目的であるし、現地にいるわけではないため中国語力を磨こうとすると課題をやるしかない。頭の良いクラスメートでさえ、「難しい」「疲れる」といっているくらいだから、自分は中国語が全然できないと落ち込むことはないが、留学が終わる頃には、効率良く課題ができるようになっていてほしい。そのためには、地道な努力が必要であるが。
中国語を勉強するとなると、最初にマスターしなければならないのが、「声調」と「母音・子音」だ。「中国語は発音命」。発音には気を付けていたし、語劇でキャストをした際に猛練習したため、発音には自信があった。極端な言えば、発音さえよければ文法はあとからどうにでもなると思っていた。しかし、授業が始まってみると、発音ばかりにとらわれ過ぎるのもよくないなと感じた。発音命の環境にいた私からすると、全員ではないがクラスメートの発音は、はっきり言ってめちゃくちゃだ。しかし、作文を書くのも上手で、ちゃんとした文章で発言もできる。一方の私はといえば、発音は良いと言っても、成語や慣用表現をたくさん用いて綺麗な文章を書くことはできないし、まとまりのある文章を話すこともできない。同然ではあるが、中国語力の高いクラスメートに気後れしてしまっている。今まで発音ばかり気にし過ぎていたかなと少し反省している。
コロナの影響で仕方ないとはいえ、就活の際に「オンライン留学してました。」と言うのが恥ずかしい。現地に行って学んだわけではないため少し後ろめたいような気になる。胸を張って、「オンライン留学してました。」と言えるよう、また、残りの時間で語学留学の目的だけでも果たせるよう、心機一転して頑張りたい。