日中友好活動とは何だろうか。私の理解では、お互いの国に対する偏見を解消し、理解を深める活動のことを指す。例えば、文化交流や言語交換など。様々な活動内容や方法があるだろう。
先月、あるイベントに参加させていただいた。日中友好協会主催のトークセッションイベントである。私はこれも一つの日中友好活動であると思う。イベント内容としては、異なる大学に在学する中国語専攻の学生4人で中国及び中国語に関する話題についてトークするというものだ。大学のカリキュラムのこと、中国語に対する意識、勉強方法についてなど様々なことを話す中で、他の人が中国語をどういう目的であるいはどのような思いで学んでいるのか、どこに難しさを感じ、どこに面白さを見出しているのか、中国に対してどのような印象をもっているかなどについて知ることができた。4人の中で、共通点もあれば相違点もあり、このイベントは私達自身にとっても参加者にとってもかなり有意義なものだったのではないだろうか。参加者の中には中国語学習者、その中でも学び始めたばかりの方もいるようであった。そのため、3年ほど中国語を学び、中国文化についてはある程度知っている私や他の3人の話した内容は彼らにとっては新鮮なものばかりで中国及び中国に対する印象も変わったのではないか。この点で、このイベントは立派な日中友好活動だと言える。
このイベントを通して、中国文化や中国語に触れている私達が他の日本人に中国の良さを伝えることもできるし、様々なツールを使えば、どこででもいつでも異文化交流など相互理解のための活動ができると分かった。全ての物事は一面的ではなく、多面的であるが、中国または日本をある方面からしか見ることができない人もいるのは事実であろう。単純な「好き」「嫌い」で相手の国を見る人が減るように、まずは私自身の経験や知識を増やし、人との交流を大事にしていきたい。