中国語を学ぶ前の自分は中国に対してどう思っていたのか忘れてしまった。また、中国語を勉強したことがなく、中国のことについて詳しく知らない人がどう思っているのか分からないが、中国と日本の共通点・相違点はたくさんある。今回は、一つのことについて深く掘り下げるのではなく、複数の例を挙げ、そこから中国と日本は同じアジアの国、同じ漢字圏の国として似ているのか、あるいはやはり違いのほうが大きいのかについて自身の意見を述べる。以下は中国と日本の共通点と相違点である。なお、留学経験のある先輩や中国人留学生に聞き取りしたものを参考にした。得られた回答の中から主なものをピックアップし、自身の経験と合わせて例を挙げる。
○共通点
・草木をそのまま景観として保存している
・親切(地域、個人の性格にもよる)
・儒教の精神(親孝行、年配の人を大切にする)
・漢字圏(簡体字、香港の繁体字、日本語の漢字 字体は異なる)
・黄色人種
○相違点(日本人からみた中国)
・他人との距離が近い(友達同士で手をつないだり腕を組んだりする)
・地域によるが晴天が少ない
・大雑把な面がある
・交通機関が発達している
・清潔感がない(トイレの雰囲気・環境、電車やバスの中の匂い)
・“外卖”(Uber eatsのようなデリバリーサービス)が発展している
・方言の差が激しい→ドラマ(特に歴史もの)はアフレコ
・現金供給量が少なく、支払いは基本電子マネー
・経済発展の速さ
・航空会社の数
・学生は勉強(基本部活動はなし、バイトもしない、高校生まで恋愛禁止)
・競争率が激しい→真面目、勤勉
・親と頻繁にテレビ通話
・結婚制度
・基本的に飲み物は常温
○相違点(中国人からみた日本)
・眼鏡をかけている女子が少ない(皆コンタクト)
・登校時も化粧をする
・服装が落ち着いている(白、黒、ベージュ、柔らかい色味のものが多い)
・子供を2人載せて自転車を漕ぐ母親(中国は、おばあちゃんお母さんなど大人数で行動することが多い)
・歩行者優先
・日本人は静かでおとなしい(賑やか、煩い中国とは違いどこへ行っても静か)
・隣人の声や生活音が聞こえる(中国は防音?)
・飛行機より新幹線の方が値段が高い
・個人経営の店が少ない、住宅街にはお店がない(中国は住宅街と商店街が混在)
・接客が丁寧すぎる
以上のような共通点・相違点があるが、共通点よりも相違点のほうがはるかに多いという印象を受ける。ここから、“同じアジアの国”、“同じ漢字圏”と括られることがあるが、中国と日本は全く異なる文化を有するということが分かる。中国について少し触れると、中国の急速な発展は凄いとしか言いようがない。個人的な意見だが、保守的でなかなか新システムが導入されにくい日本に対して、中国のとりあえずやってみるというスタンスも発展に貢献しているのではないかと思う。また、礼儀作法や挨拶、接客方法などにも違いがみられるが、深く掘り下げると興味深いであろう。異文化を知ることによって、自分の地域の文化をも理解することができる。文化に優劣はなく、どちらが良いということはない。ただ、異文化理解のためにも互いの文化を知ることは大事だと思う。
いつか中国に長期滞在し、上述したような共通点・相違点およびその他の目に見えない文化を実際に感じてみたい。
(全て2019年の写真です)