留学する前の中国に対しての印象は心配なことばかりでした。例えば文化の違いだったり、食事の違いだったり、日本と違うさまざまなことに対して恐怖に近いような、それくらい考えていました。自分自身、初めての海外ということもあり、必要以上に緊張していたのも影響しているかもしれません。ですが中国に来て、その緊張や心配事は全部杞憂に終わりました。中国という国はとても魅力的な場所で、僕のそういった感情を2日で忘れさせてくれました。そして同時にさまざまな初めての経験を与えてくれました。見るもの、感じること全てが新しく、特に僕がいま留学している済南市は綺麗な水が有名で観光名所が多く、より多くの中国を感じることができます。学校生活では、ヨーロッパ、アジア、北・南アメリカ、アフリカ、オセアニアなどの多種多様な文化、言語、宗教的価値観が混じり、住んでいるだけで異国情緒を味わうことができます。
そんな生活の中、気づいたことが3つあります。
ひとつ目はどんな良い環境にいようと勉強しない人はいるということです。僕はそれについて特に何も思いませんが反面教師にさせてもらっています。せっかく中国に一年いるのでその短い一年を全力で使いたいと思っています。それに僕たちは奨学金をもらっている立場なので、そのことを忘れず留学生活を有意義に過ごしたいと思っています。
二つ目は恐れずに話しかけることの大切さです。と言ってもそんな大したことではないです。例えば、挨拶ひとつで広がる人の輪だったり、何か小さなきっかけで大きなことが帰ってくる場合もあります。僕はそこら辺のおじいちゃんに挨拶してそのまま30分くらい中国語を使い会話しました。ただ方言が強すぎて何を言っているのかほとんどわからなかったです。
3つ目は様々な国の人間がいますが結局1人の人間ということです。価値観が合わなかったどうしようと考えてた過去の自分へ、何も考えず仲良くなりたい奴と仲良くなればそれで十分だよと伝えたいです。変に構えないで普通に話し、普通に遊ぶそこは日本も中国も変わらず、世界共通のことだと気づくことができました。