今月のレポートテーマは「留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと」です。
雲南省に来るまでは、いくら調べてもまだ遠い異国の地であるという印象が抜けず、空港に到着しても緊張するばかりで周りに気を配る余裕があまりありませんでした。
省都・昆明に到着してから約4か月が過ぎ、私が留学前に調べた情報と実際に見たものを比較して抱いた感想をご紹介します。
想像していたより何倍も都会!
何を以てして都会とするのかという判断基準は人それぞれですが、私の実家や日本で通っている大学のある場所と比べると、「都会」だなと感じます。
雲南大学近辺は交通量が多く、バス・地下鉄・タクシー・電動バイクと移動手段も豊富です。
特に小中学校の近くは送り迎えでいつも長時間渋滞するので、人口の違いや日本の子供だけで登下校する習慣との違いを身近に感じています。
雲南といえば…「キノコ」
雲南省は中国国内生産量の約9割を占めるほどのキノコの産地です。
日本のスーパーで日常的に見るキノコが雲南省でも堂々と並んでいます。
ご当地グルメ「過橋米線(过桥米线)」の具材にも必ずと言っていいほどキノコが入っています。
(よく目にするのはキクラゲです!)
昆明中心部にある「南屏步行街」を訪れると、キノコのオブジェがこれでもかと置かれている場所があり、
孔雀やゾウのオブジェと合わせて華北・江南と一風変わった雰囲気が漂っています。
「四时如春」は本当だった?!
雲南省の気候はよく「四時如春(四时如春・年中春のようである)」と形容されます。
8月末から12月末まで過ごしてみた感想を正直にお伝えすると、
(晴れていれば)春のような気候である、と言えます。
12月でもイチョウが見頃で、道端には色とりどりの花が咲いています。
中国国内には灼熱の太陽に焼かれる夏、全てが凍り付く冬、とても暑くとても寒い地域が存在します。
そういった場所と比べると、夏は30℃ほど、冬はカイロとダウンがあれば外を歩けるくらいの気温である昆明は非常に過ごしやすいのだと感じました。
雲南省北部は麗江(丽江)にある玉龍雪山(玉龙雪山)をはじめ海抜の高い山がありますが、
南部に位置するシーサパンナ(西双版纳)などは海抜が低く、暑く感じる時が多いそうです。
特に冬を昆明で過ごすあいだは、非常にあたたかく、晴れの日中は半袖で歩く人を見かけたほどです。
これらを踏まえて、
「雲南省は(冬の昆明で晴れているならば)春のようである」と表現したいと思います。
年間を通して気温の上下があまりないこと、
手袋やマフラーなど防寒具が必須である冬に、ダウンも着ないで歩けるほど暖かい日があることを、より正確に表現できたと思います。
留学から帰ったあとも、冬の寒さに凍える時は昆明のあたたかさを思い出して恋しくなるのだろうと、少し寂しくなりました。