「留学してみて新たな発見」大門 紗也(青島大学)

1年間の中国留学を経て、中国に対する理解は留学前に比べて深まったように思っていましたが、青島に来て3か月経過し、日本と中国間の差だけでなく、中国の地域間の差もかなり大きく、「中国ではこうなんだよね~」と言うのは中々難しいことに気づきました。そこで、個人的に面白いと思った南京と青島の違いを紹介しようと思います。

味付けの違い

青島に来たばかりの頃、南京留学時代に大好きだったキャベツの炒め物を青島大学の食堂でも発見し、心躍らせて食べてみると、想像と全く違って甘さがほとんどなく、ガッカリ感だけが残り、それからキャベツを食べなくなった期間がありました。薄味に見える白菜の煮物を食べた時は、塩の塊を噛んでしまったのかと思うほど塩辛く、今まで南京で食べ慣れた中国料理の味付けとの違いにかなり困惑しました。当初、食堂の調理師さんが塩を入れすぎたのか、それとも私の体調が良くないのか、色々原因を考えたのですが、調べてみると青島を含む山東省の料理は塩辛い味付けが特徴のようです。魯菜と呼ばれる山東料理は春秋戦国時代にはすでに存在していたそうで、山東省出身の孔子や孟子等の思想家や諸葛亮もこれらの塩辛い料理を食べていたのかと思うと、私も賢くなれそうな気がします。

主食の違い

それともう一つ驚いたのが、麺類がとても美味しいことです。南京にいた時は、麺がのびてるんじゃないの?と思うぐらいにビヨビヨであまり美味しいと思わなかったのですが、こちらは麵が太くてモチモチで、麺の密度が濃く、塩辛い汁やタレとの相性が凄く良いと思います。私は白米が好きなのですが、青島に来てからは昼か夜の一回は必ず麺料理を食べるほど飲食方面で大きな変化がありました。青島と南京の距離はそこまで離れているわけではないのに、違いがあるんだなと中国料理の面白さを実感しています。もし最初に留学していたのが青島で、次に南京に滞在していたら、各地域の料理に対して違った感想を持っていたかもしれません。

コンビニの種類

味付けだけでなく、コンビニの種類も違いが見られます。南京と青島では見かけるコンビニの種類が全く異なります。日系のコンビニでいうと、南京ではローソンを見かけることが多かったのですが、青島ではセブンイレブンしか見かけません。これらコンビニのパンやおにぎりの種類は日本と全く同じではなく、中国人の好みに合うような商品が販売されています。冷たい物をあまり食べない中国だからか、サンドイッチを温めるかどうか聞かれた時は驚いて一瞬固まってしまいました。また、青島ではセブンイレブンと同じぐらいよく見かけるのが、「友客」という中国のコンビニで、肉まんの種類が豊富だったり、ゆで卵やトウモロコシが常に販売されていて、中国らしさがより感じられて面白いです。

 

友客。多くのコンビニでアルバイト募集をチラシを見かけます。

友客で販売されているサンドイッチやおにぎり

ゆで卵やとうもろこしは、レジ前に置いています

道で見かけた白菜がとても大きかったです