「中国に関して自身の関心のあること」小澤望乃(浙江大学)

中国で生活し、現地の文化に直接触れる中で、特に印象深かったのは食文化とコスプレ文化です。これらは日本との共通点を感じる一方で、中国独自の特色が顕著に現れている部分でもあると思います。

・中国の食文化と日本の影響

まず、食文化について注目したいのは、中国の大学食堂の多様性です。中国の大学の食堂は種類が豊富で、毎日異なる料理を楽しむことができるうえ、季節感や祭日を意識した特別メニューが提供されることが多いです。このような工夫により、学生たちが飽きることなく食事を楽しめる環境が整っています。
また、ショッピングモールなどで日本料理が人気であることが印象的でした。日本の居酒屋形式のお店が立ち並ぶ通りがあるだけでなく、モール内には日本をコンセプトにした区画もあります。
特に、看板や装飾に日本語が使用されることで、日本らしさが視覚的に強調されている所も面白いなと感じました。私が訪れたのは日本式カレー屋で、オムカレーやカレーうどんが人気メニューでした。オムカレーの味は日本のレトルトカレーに近く、「本場の味が食べられる」と話題になっています。一方で、カレーうどんのスープは中国人向けに味付けが調整されており、日本での中華料理が日本人向けにアレンジされているのと似た現象だと感じました。

・中国でのコスプレ文化の広がり

一方で、コスプレ文化においては、中国ならではの風景が多く見られます。日本ではコスプレは主にアニメや漫画のイベント時に限定されることが多いですが、中国ではより日常的に見受けられる点が大きな違いだと考えます。有名な観光スポットやショッピングモールにも、各々好きなアニメやゲームのキャラクターのコスプレをした人々が集まる姿が見られます。中国のコスプレ文化が日本より、より広範囲に受け入れられており、趣味として定着していることを実感しました。
日本ではどちらかと言うと非日常的な趣味として楽しまれるコスプレが、中国では日常の中に溶け込み、観光地や商業施設でも自然に行われている点が独特です。

・文化の相互影響

中国と日本の文化を比較する中で感じるのは、互いに影響を与えながらも、それぞれの国の価値観やニーズに応じて独自の発展を遂げている点です。日本料理が中国人の好みに合わせてアレンジされる一方で、中国のコスプレ文化が日本とは違って日常生活に根付いている様子は、文化交流の進化を感じました。今後も両国間での文化交流が進むことで、さらに新しい形の文化が生まれるのではないかととても楽しみにしています

 

食堂の中には1人火鍋ができる所があります。1人で火鍋を楽しむ方はもちろん、友達と一緒に賑やかに食べる方もいます。火鍋は匂いが強いため、こちらのブースのみガラスの扉で仕切られています。

 

多種多様な料理があるのが中国ならではの食堂だと感じます。麺料理でも本当にたくさんの種類があるので、帰国するまでに全て食べられるかわからないです。

 

オムカツカレー。お店の前に店員さんが1人いらっしゃりそこで大きな声で整理券を配布していました。待ち時間に飲み物やちょっとしたお菓子などが配られることもあります。