「中国で流行っていること、自身の関心のあること」根間 うらら(復旦大学)

中国に来て三か月が経ちました。11月の上海の寒さは、東京と同じくらいです。

復旦大学では10月の末に進級に関わるテストがあり、テストの結果によって11月からのクラスのレベルが変更されます。テスト結果に特に問題がなければ、大体の場合クラスの全員まとめて一緒に一つ上のレベルのクラスに配属されます。そのため今月からクラスメイトは変わらず、授業の難易度だけがレベルアップしました。教科書も変わり、以前よりほんの少しだけ難しく感じます。

中国で流行っていること

中国の学生の間で何が流行っているのか、学校内を観察してみると鞄に「ちいかわ」というキャラクターのグッズを付けている学生たちが多くみられます。日本でも若者を中心に人気のあるちいかわは、上海でも人気があるようで、いろんな商業施設でもコラボ商品が出されているのを目にします。

また、中国人の友人たちに最近の流行りを聞いてみると、「养生」や「看脱口秀」をよくすると言われました。「养(yǎng)生(shēng)」とは、「健康を養う」という意味になります。これは中国の伝統的な健康観念で、身体や精神の健康を維持、促進させることを意味します。友人は、毎日早起きして散歩をしたり、糖分の摂取に気を使ったりしているそうです。日本でいうところの「丁寧な暮らし」に近いものかもしれません。私も最近は友人たちの真似をして、通学時に自転車を使わず歩いたり、朝に部屋の掃除をしたりと「养(yǎng)生(shēng)」を意識した生活を目指しています。

次に「看脱口秀」とは、「トークショーを見る」という意味です。友人たちは「喜剧之王单口季」という番組を見るのが好きらしく、放課後に私も一緒に見させてもらいました。しかし、出演者たちの中国語がとても速くて、ほとんど聞き取れませんでした。中国語字幕付きのものでやっと理解することができる程度です。リスニングの勉強になりそうなので、それからは毎日一話分聞くようにしています。

自身が関心のあること

現地の学生との交流が増えて、以前よりもリスニング力がついてきたので、最近では近隣の都市にプチ旅行をして、自身の中国語力を試しています。地域ごとに異なる風景を堪能しながら中国語の勉強にもなるのでとても楽しいです。その中で、中国語にも地域差があることに気づき、とても興味が湧きました。そこで、ホテルの清掃員さんや受付の人たち、タクシーの運転手さんとおしゃべりをして標準語との違いを見つけたり教えてもらったりしています。教えてもらった中国語を実際に使って、相手に通じるととても達成感を感じます。今後はもっと上海から離れた地域にも行って、その地域の中国語を調べてみたいと思っています。また、旅先で英語圏の方に通訳を頼まれることも何回かありました。私は中国語も英語もまだまだ不十分なのですが、わからない単語は翻訳機を使って何とか対応しています。このような面白い交流もできるので、外に出て自分を試すのが、まるで修行のようで楽しいです。

これまでは、大学内にいるだけで受動的に新鮮な体験を受けていましたが、今ではもっと外に出ることで自分から体験を探しに行っているような毎日です。今後も寒さに気を付けながら、勉学に励みます。

特に上海ではこのように雑貨店でちいかわのグッズを見かけることが多かったです。

土日を利用して高铁で簡単に行ける地域に足を運んでいます。片道1000円ほどなのでとてもお得です。