私は国際社会学を学んでおり、多文化共生や移民・難民問題に対して関心を持っています。卒業論文では、私自身のバックグラウンドにも関連する中国残留日本人について執筆しています。中国では、復旦大学に在籍する華僑や華人の学生、東北地方にいる親族、外国人学生、そして中国人学生にインタビューを行い、論文の内容を多角的に分析していく予定です。
先月はボストンキャリアフォーラムに参加し、11月にはアメリカのボストン、ニューヨーク、シアトルに約2週間滞在していました。おかげさまで無事に内定をいただくことができましたが、現在は授業の遅れを取り戻すために必死に勉強しています。アメリカでは、復旦大学で出会った日本人学生や日中学生会議の仲間と再会し、お互いに励まし合いながら就職活動を乗り越えることができました。
中国で流行しているものについてですが、最近は大学の食堂と寮の往復がほとんどで、流行に疎くなっている部分もあります。しかし、KTVが非常に人気を集めていると感じます。先日、クラスメートと一緒にKTVに行きましたが、近未来的な構造や、日本のカラオケとは異なるスタイルに驚きました。KTVには多くの中国の若者や留学生が訪れ、そこでお酒を飲むだけでなく、歌いながらダンスをする姿が印象的でした。このような点から、KTVが現在のトレンドの一つと言えると思います。
また、復旦大学は非常に学生思いの大学であると実感しています。私が担当授業の先生に、自分のバックグラウンドについて発表する場を作りたいと相談したところ、快く引き受けてくださいました。先生はクラスメートに向けて中国残留日本人について発表する機会を設けてくださり、私は自身の中国と日本での経験に加え、残留日本人の歴史や、将来日中の架け橋になりたいという思いを発表しました。その際、先生が感動して涙ぐみ、「学部長に掛け合い、中国人学生の前で発表する機会を作れるようにする」と言ってくださいました。まさかそのような言葉をいただけるとは思わず、非常に感動するとともに、これまで自分が行ってきた活動に対して自信を持つことができました。
私は復旦大学で中国語の授業に限らず、社会学の英語の授業やその他学部の授業も聴講しています。そして、最近はある日本語の授業のTAになりました。70人ほどの中国人学生が学んでいるクラスなので、多くの中国人学生に日本に興味を持ってもらえるように頑張ります。また、中国政府奨学金留学の申請が始まっていると思いますが、ぜひ復旦大学も候補に入れて応募していただけたら幸いです。