「音楽を通じた交流と学びの1ヶ月」遠藤 美湖(青島大学)

11月は、音楽と文化交流が充実した1ヶ月でした。

今月のレポートテーマである「自分の興味のあること」についてまとめたいと思います。

 

  • 学院合唱団に参加

12月中旬に行われる(おそらく)学院対抗の合唱大会に向け、合唱団に入団しました。団員は60人ほどで、半数以上が中国人学生、日本人は1〜2人だけという環境です。高校から大学まで合唱部で活動していたため、中国の合唱がどんなものか興味があり参加を決めました。

歌うのは张业&周深による愛国歌《灯火里的中国》。日本では一般的なソプラノ、アルト、テノール、バスのようなパート分けはなく、全員が同じ音程を揃えて歌う「本当の合唱」形式でした。また、楽譜が五線譜ではなく数字譜であることに驚きました。

 

衝撃を受けた数字譜の1ページ

 

琴の授業で中国の音階を数字で表すことは学んでいましたが、一般的な楽曲まで数字譜が使われているとは思わず衝撃でした。

さらに、歌詞には初めて出会う単語が多く、初練習の日は隣にいた学姐に助けてもらいながら拼音を振って何とか歌うことが出来ました。週2回の練習を重ね、本番に備えたいと思います。

 

  • 新年晚会の準備

同学とグループを作り、学院で開催される新年晚会に向けた出し物の練習を始めました。発表する団体には中国舞踊や楽器演奏、流行曲のダンスなどさまざまな種類があります。私たちのグループは、林俊杰&蔡卓妍のデュエットソング《小酒窝》を5人で歌う予定です。日本、韓国、タイ、フランスの4カ国のメンバーで中国語の曲を練習していますが、意思疎通がうまくいかないことも多く、中国語学習をさらに頑張ろうと思える良い機会になっています。

2週間に1回ほど、学院の先生の前で発表するオーディションのような機会があり、本番までに衣装や演出を準備する必要があります。当初想像していたよりも大規模なイベントのようで、少し緊張していますが、クラスメートと力を合わせてより良い発表を目指したいと思います。

 

 

  • 音楽を通じた友人との交流

新たに中国人の友人ができ、その友人と好きな音楽を共有する日々が続いています。もともとJロックが好きで、せっかく中国にいるのだからと中国のロックバンドも聞き始めたところ、とても面白く、毎晩遅くまでアルバムを再生し続けています。気に入った曲が見つかるたび友人とシェアし合い、感想を語り合っています。音楽の感想を言い合うのは日本語でも難しいですが、中国語で表現する方法を考えるのはさらに楽しく、良い勉強にもなっています。

 

  • 書道サークルへの加入

私がいる国際教育学院では、研究生や医学部の学生が多いためかサークル活動はないようです。しかし、中国人の友人がたまたま書道サークルのメンバーだったこともあり、青島大学の書道サークルに加入することができました。日本で小中学校の授業で触れたきり書道には関わっていませんでしたが、久しぶりの墨の香りと筆を運ぶときの緊張感が新鮮で、自分用の書道セットを購入して練習を始めました。初めて書くお題として、明代の陽明学の始祖・王陽明の「知行合一」を選びました。日々の授業で中国語を学んでいても、実際の生活でアウトプットしなければ学びが身につかない、という自分への戒めを込めた選択です。成語には中国の文化背景が詰まっており、これからも学びを深めていきたいと思います。

 

書道サークル活動1日目

 

  • 中国文化体験イベント

大学内で開催された中国文化体験イベントにて、中国古琴の演奏や茶術の実演を鑑賞しました。司会の話が聞き取れず、茶術の実演体験が出来る貴重な機会を逃してしまいましたが、今後は分からなくても、とりあえず飛び込んでみる姿勢を忘れないようにしたいと思いました。

 

 体験した中国版画と作品

 

 

◎11月のお出かけ

青島市博物館にて

 

週末には、ずっと行きたかった青島市博物館を訪れました。想像以上に展示物が多く、午後だけでは見切れないほど充実していました。これが無料だなんて驚きです。近いうちに必ず再訪すると決めました。

崂山太清宫

 

また、崂山の太清宫にも行きました。秋晴れの下、紅葉を楽しみながら道教について学ぶ素敵な1日を過ごしました。

 

◎11月のまとめ

授業以外の活動が充実した1ヶ月でしたが、初対面の中国人とスムーズにコミュニケーションを取るのはまだ難しく、何度も聞き返す場面が続いています。覚えたはずの単語が聞き取れなかったり、拼音を曖昧にしてしまったりと不安になることもあります。しかし、語学学習は一朝一夕ではなく、1日1日を大切に努力を続けるしかないと感じています。これからも学びを続け、成長を目指していきます。