早いもので、渡航から2か月が経過しました。過去二回のレポートでも少し触れてはいますが、今回は休日・授業が無い時間帯の過ごし方について報告させていただきます。
渡航間もない時期はとにかく早く北京の街並みに触れたいと考え、週末ごとに観光地に繰り出していました。北京は地下鉄が町中に張り巡らされており、運賃も非常に安価なのでどこへでも行くことができます。この二か月間で、中国そのものを象徴する天安門広場、紫禁城や万里の長城は勿論、人民大会堂や国貿(ビジネス街で、日本で言う大手町のような一帯)のような少しコアな場所まで、一通り足を運べたと思います。
最近は一通り見回ってしまったこともありクラスメイトと飲みに行く事が多いです。北京語言大学のある海淀区は学院路という地名の通り大学が密集しており、各国の留学生向けに様々な国の飲食店があります。日本風の居酒屋もあれば韓国風のチゲ鍋店など、バラエティーには事欠きません。また、こうした飲食店だからこそ分かる学びもあります。例えば、ビールを頼みたいとき教科書的解釈では「我要一瓶啤酒」と言うのが正解ですが、先日中国人の友人に言われたのは「来我一瓶啤酒」という表現です。このように、より実用的な会話表現に触れるにはやはり町に出るのが一番でしょう。
一方で、そうした事を考えた時に悩みどころになるのが、机の上での勉強と町での体験とどちらを優先するべきなのかという点だと思います。当然バランスよく両方ともに必要なのですが、自身のこれまでの生活を顧みて、後者を過度に重視して前者が蔑ろになりがちなのではないかと感じています(留学開始の時期は特に)。語学学習においてあくまで膨大なインプットが必用である事は変わらず、外に出る時間を設ける為に机の上での勉強が疎かになっては本末転倒です。最近はそうした反省もあり、朝起きた直後などは特に意識して机に向かうよう習慣づけています。
また、クラブ活動も今月から始まりました。まだ試用期間で正式には決めていませんが、一般的なサッカー、バレーボールなどから中国ならではの太極拳まで比較的幅広くある印象です。仏語研究会や社会問題研究会のような、語言大学ならではのサークルもありました。生活が軌道に乗ってきた時期だからこそ、自分の中で楽しめるものを探し学校生活をより一層楽しくしていきたいです。