「大学日和」中溝明佳(清華大学)

このレポートを書いている今、ちょうどテスト期間に差し掛かっている。私の所属している学科には3つのクラスがあり、自分の中国語のレベルに合った授業を受けることができる。

授業の内容は、主に先生が用意したスライドによって行われ、毎回の課題として教科書の問題や作文、録音した音声を提出する。

教科書に書いてある単語の意味は英語で書かれているので、それが理解できない時はさらに訳さなければならず、苦労している。

ただ、私にとっては中国語力と同時に英語力も身に着けることができるので得である。日本で学ぶ時、先生は日本語で説明してくださったが、ここでは分からなければ自分で調べるしかない。

受け身の姿勢では授業についていけない。毎日必死に授業を受けている。

 

有名な二校門の前で写真を撮っていただいた

授業は清華学堂という歴史ある建物で受けている

 

午前中の授業が終わると友人たちとご飯を食べるのが日課だ。

大学内には20ほど食堂があり、多くの食材を取り揃えている。建物の形も違い、見ていて飽きない。

中には4階建ての食堂もあり、東北料理や四川料理など地域ごとに分けられていてさまざまな食を味わうことができて面白い。

今までに私が訪れた食堂は、どこも清潔で料理も日本人の口に合うものが多くあり食事に困ることはない。

 

食堂内の様子

 

大学内では毎日さまざまなイベントが行われており、時間が合う時はなるべく参加している。

DIY体験や日本人小説家の島田雅彦氏と平野啓一郎氏の講演など興味をひくものが多い。特に国家留学基金管理委員会と清華大学が共同で主催している「第5回国連機関広報イベント」とマイクロソフトCEO(ムスタファ・スレイマン氏)によるAIについての講演に参加することができたのは非常に貴重な経験となった。

すべて英語による講演だったが普段体験できないようなイベントに参加できるのは清華大学ならではの部分である。たとえ内容が難しくてもとにかく興味を持って参加する。この大学は私のあふれ出る好奇心を後押ししてくれる。

時間は気が付いたらあっという間に過ぎていく。どうしたらもっと有意義に使えるかを日々考えながら過ごしたい。

第5回国連機関広報イベント

マイクロソフトCEOムスタファ・スレイマン氏の講演