夜でも暗くない海辺
授業が始まってから1か月が過ぎ、生活リズムが整ってきました。普段は熱意ある先生から出される大量の宿題と、授業の予習復習であまり外へ出て観光しようという気力が起きませんが、時間がある夜は海を見に行くことが多いです。今の時期の夜は暑すぎず、寒すぎることもなく、海風に当たりながら歩くととてもリラックスできます。また激しくライトアップされたビルの光が海に反射し、歩いていると派手好きな中国を体感でき、海辺を走る人や犬を散歩させる人、釣り禁止の看板を横に堂々と釣りを楽しむ人などを見ていると、私も青島に住んでいるのだと実感させられます。
青島の方言
青島は青島ビールが有名で、私も友人と晩御飯を食べに行くと必ず飲むことになるのですが、青島ではビールを飲むことを喝啤酒ではなく、哈啤酒と言うことを知りました。またビールともにアサリサイズのグリ(蛤蜊)と呼ばれる貝を食べるのが定番で、グリの発音をガラと呼び、「哈啤酒吃嘎啦」は青島で有名な方言だそうです。みんながガラと言ってこの嘎啦という漢字を使用するので、私も同じようにふざけて言っていたら、本当の呼び方と漢字が分からなくなって、嘎啦を使用せざるを得なくなりました。確かにガラと言う方が発音しやすく、青島をよく知っている青島通になっている気がして楽しいです。方言は留学生にとっては少し厄介でありながらも、魅惑的な存在です。
国慶節はフフホトへ
10月1日から始まった大型連休である国慶節は、観光客が少なそうな内モンゴルのフフホトへ行きました。少しでも費用を抑えようとホステルに泊まったのですが、それが大当たりで、今回の旅行で一番の思い出となりました。日中はホステルで出会った人と一緒に観光へ行き、色んなフフホトの名物を食べました。ミルクティーがしょっぱい味だったり、羊肉は臭みがなくて柔らかく、添加物の入っていないヨーグルトも美味しかったです。夜になると、中国の様々な所から集まった宿泊者と共有スペースのソファに座り、ホステルのオーナーさんが作ってくれた夜食を食べながら交流しました。毎日大量の中国語シャワーを浴び続け、午後になるとエネルギー切れで笑う体力も無くなり、あまりに疲れて中国語合宿に来たのかと疑うほどでした。行きたいところの大半は行けなかったり、お昼に1時間だけ寝ようと思って起きたら既に日は沈んでいたり、計画通りに進まない旅行でしたが、そんな些細なことはどうでもよくなるほど、出会った人は皆親切で思い出に残るフフホト旅行となりました。