9月5日に華東師範大学に無事入学し、1ヶ月弱の学生生活を終えました。戸惑うこともありますが、非常に充実した日々を過ごしています。
今回のレポートでは、大学の特徴や現在の生活で感じていることを中心に書き記していきたいと思います。
まず、華東師範大学についてです。
日本ではあまり名前を聞く機会は少ない大学ですが、多くの学部を持つ総合大学で、海外からの留学生を積極的に受け入れています。
今年の留学生の入学人数は本科生・修士学生・博士学生合わせて1,300名を超えています。
留学生の出身国は実に様々で、東アジア・中央アジア・西アジア・中東・アフリカ・ヨーロッ向けの寮の設備やコミュニティの提供、オリエンテーションやイベントなどが非常に充実していることにとても助けられています。
留学生への情報提供をする国際教育部の先生方は何ヶ国語も話せるマルチリンガルで、 WeChatで丁寧に色々な情報をいただけます。居留許可証の申請やそれに必要な身体検査の実施なども大学で団体申請を行なってくれたため非常にスムーズに手続きができました。
また大学の一つの特徴として、修士課程や博士課程の一部学部の授業は英語で行われています。特に人文系の学部は英語で行われているところが多いです。
留学生の多くは英語の修士課程に進学しているため中国語学習経験がなく、全くわからない状況です。(ただし中国語は必修科目のため留学後に勉強をし始めています)留学生同士で会話をする際は基本的には英語のコミュニケーションになります。
9月の入学直後で寮やコミュニティ内での会話が多いため、今の所中国語よりも英語の方が鍛えられている実感があります。
留学生7名で上海市内へ観光に行った時のこと。宗教、習慣や主義によって食べられない食材それぞれある中でレストラン選びやメニュー選びは非常に大変です。
豚肉を食べない人、魚も含めて肉を食べない菜食主義またはアレルギーなどによって食べられない食材がある人がそれぞれいて、中国語のメニューで食材を確認する必要があります。
私が唯一の中国語を少し理解できる人として食材の確認や店員とのコミュニケーションを担いました。
授業は中秋節が終わった9月18日から始まったため、まだ各授業を2回程度受けたところです。
選択した授業のうち、労働社会学の授業では、先生から自己紹介と日本の労働環境について発表するように依頼され、発表の機会をいただきました。
日本からの留学生であり、社会人経験があることから、発表では、社会学系の学生が大学卒業後にどのような進路を選ぶ傾向があるかや、日本の労働環境の特徴について話しました。
発表時間は10分程度でしたが、その後、同級生が個別に質問をしてくれるなど、非常に貴重な機会となりました。
他の授業も基本的に講義内での発表やプレゼンの機会が多く、積極的な発表や発言が単位取得の必要条件となっている授業も少なくありません。そのため、授業は非常に活発な雰囲気です。
私自身はまだ言語の壁があるため、突発的に意見を求められると十分に答えられないことが多いのですが、授業を通して言語力と自分の意見を述べる力を磨いていきたいと考えています。
まずは、大学やその周辺の生活に慣れることに集中した1ヶ月でした。限られた留学期間を最大限に充実させるため、これからはさらに人との交流の機会を増やしていきたいと思います。