「留学を開始して困った事、面白かった事」千田健太郎(北京語言大学)

早くも渡航してから一ヶ月が経過しました。今回は現地の生活で困った事や日本との違いが面白かった点を記したいと思います。来年以降、中国留学を考えている人の参考になれば幸いです。

 

困った点としては、やはり決済事情だと思います。

学校内の生活は完全にキャッシュレス化していると言えるでしょう。寮には洗濯機・乾燥機が設けてありますが、これらはスマートフォンでQRをスキャンし電子決済しなくては動かせません。

学食も現金は使えず、学生カードが支払い機能を兼ねているので常に百元程度はチャージしておくようにしています。

スマートフォンと学生カードさえあれば生活が完結するので、最近では財布も持ち歩かなくなってしまいました。

 

一方で面白いと感じた点は、学校の事務所であれ銀行であれ、すべて係員によって言っている事が異なる点です。

嫌悪感を抱くかもしれませんが、逆に言えば自身の交渉次第で有利に物事を進めてもらえるという事でもあります。

銀行口座を開設する際、手続きをして言われた通り三日後に支店に行ったら再び三日後に来いと言われました。しかし、翌日試しに行ってみたら快くその場でカードを発行してくれました。

日本ではこのようないい加減さは忌避されるでしょうが、上手く懐に飛び込むことが出来るのであれば悪い事ばかりではありません。

 

上に記したような事例は、あくまで自身の語学力・生活力で解決できる問題と言えるでしょう。しかしながら、異国の学生同士の生活においては自分自身だけでは解決できない悩みにも当然直面するかもしれません。

私は幸いルームメイト(4人部屋)と良好な関係を築けていますが、残念ながら身の回りで既に軋轢が生じているという話も散見します。

私自身、そういった場面でどう振舞うべきかを模索している最中ですが、1つ言えるのは様々なコミュニティを持つ事が重要だと考えています。

部屋での生活、授業、普段遊ぶ仲間たち、ランゲージパートナーなど、留学生活ではさまざまな場面が存在します。

広く浅い交流では本末転倒ですが、深さを求めるあまり狭い交流に終始するのも惜しい話です。幅広い交流を持つ中で、トラブルに際しての関り方も自ずと見えてくるのではないでしょうか。