「青島で見つけた中国の面白いところ」大門紗也(青島大学)

街並みが面白い青島

青島の空港から学校に向かうタクシーの中から見えたのは、海ではなく崂山と呼ばれる山でした。山は深緑の木々の中から所々岩が剥き出しになっています。

また青島を歩いていると、坂道の多さに絶望します。青島に来て数日間はシェアサイクルが無いことに不便さを感じていましたが、青島の坂道を歩けば歩くほど、自転車は青島に不向きであることが分かってきました。

海の近くへ行くと、赤い屋根にクリーム色の壁の建物が並び、ヨーロッパみたいな雰囲気を感じます。ところが、国慶節が近づいてきたからか、文房具店が並ぶ通りでは大量の中国国旗が盛大に飾り付けられており、ここはやはり中国なんだと感じました。

 

ダンス教室に通い始めて

私は昨年も中国に留学していたのですが、自身を去年の今頃と比べると、今はかなり心の余裕を保てていると感じています。

昨年は全ての物が目新しくワクワクしつつも、言葉が通じない不安や勉強のプレッシャーにより緊張状態が続いて毎日ヘトヘトになっていました。

現在はそんなことはなく、リラックスした状態で物事を楽観的に捉えられるようになった気がします。そして新しいことにチャレンジしたくなり、ずっと興味のあった中国舞踊を習い始めました。

体験レッスンを予約するのにも緊張しましたが、いざ行ってみると先生方はとても優しく、同じ趣味を持つ様々な年齢層の人と会話することもでき、新しい居場所ができました。

私の通うダンス教室はチケット制で、1週間かけて1曲~2曲を完成させます。毎回レッスンの最後に習った部分を撮影するのが日本と違い、面白いです。撮ったビデオはwechatのグループ送信され、いつでも復習できるようになっています。

 

中国の書店で見つけた日中の違い

大型書店に行くのも私の中で流行っているのですが、歴史書や小説の表紙はどれも華やかで、手に取ってみたくなります。

また、日本で主流な文庫本サイズの書籍や、占い系の本は探しても見つけられなかったのですが、文庫本サイズの小さい面積に全て漢字で書かれた文章を読むのは目が疲れそうで、ある程度の余白があった方が読みやすいのだろうと思いました。

書店には日本書籍のコーナーもあり、太宰治や川端康成等の作品だけでなく、日本で人気な作者の作品も翻訳されていました。

漫画コーナーも見てみると、一番目立つ所に置かれているのは日本語原作のもので、日本語のタイトルをどのように中国語に翻訳しているのか、表紙を見ているだけでも面白いです。

中国で日本語教師をしている方から、日本語を学びたいと思う中国人学生が減少傾向にあると聞いたのですが、これだけ多くの日本の本が中国で読まれているなら、日本語翻訳の仕事もまだまだ需要がありそうだと思いました。今度は中国語に翻訳された日本語原作の小説を読んでみたいです。