「留学に向けて取り組んだ準備と留学に向けた思い」杉山 雄紀(曲阜師範大学)

私は今回の中国留学を、三年間の中国語学習の成果を試す場として臨んだ。

そして日本とは全く環境の異なる地で、自分の能力をどれだけ伸ばせるのかを試したいと言う思いもあった。

そんな私が留学に向けて取り組んだ準備としては、まず一度中国を訪れてみることであった。

 

2024年3月、私は観光目的でベトナムを訪れていた。

その帰りに、直行便でそのまま日本へ戻るのではなく、中国経由で帰ろうと考えたのである。

中国では、24時間トランジット制度というものを使えば、帰りの航空券を持っていればビザなしで一時的に中国に入国することが可能なシステムがある。

私はその制度を使い、広州を1日観光してみようと思った。

最近巷では中国は観光しづらい国になったと囁かれているが、それには中国独自の支払い方法や身分証システムの導入などが進んだことが原因として挙げられるだろう。

日本にいてはそれがどのように使えば良いのかわからないので、支付宝などの支払いアプリにvisaのクレジットカードを紐付け、広州観光で実際に使ってみることにした。

すると、地下鉄の乗車やレストランでの食事の支払いがすべて一つのアプリで済ませられることに気づき、設定さえ完了させておけば非常に便利なシステムであると感心したものである。

 

3月に訪れた広州

 

私は現在このレポートを曲阜師範大学の留学生寮から書いているが、以上のことをしたおかげか、支払い方法で困ったことは現状まだない。

ただ一つ恐れていることは、あまりにも決済が簡単に済ませられるので、ついお金を使いすぎてしまうのではないかということである。

便利な決済方法を活用しつつも、お金の使用は最低限に抑えられるよう努力したいものである。

 

最後に、今回の留学の第一の目的は、自身の中国語力を伸ばし、中国の様々な文化を見つけ学び、それを今後の就職活動や卒業論文の執筆に活かすことである。

今はまだ不安な部分が大きいが、帰国する頃にはこの留学が大変有意義なものであったと思えるようになりたい。

 

曲阜といえば孔子の故郷、孔府入口