この度2024年度の中国政府奨学金留学で清華大学に1年間留学させていただくことになった。
私は中学生の頃から中国の同年代の学生との交流に重きを置いて活動を行ってきた。
久留米市の合肥友好大使として合肥市へ表敬訪問をし、実際に訪れた山河古鎮という古い町並みなど合肥の古い文化や歴史を知り、この国の魅力に引き込まれた。
大学生になってからは国際交流基金の大学生交流プログラムに参加し、中国の学生とのオンライン交流、広州の中山大学訪問、日本の観光地案内などの活動をしてきた。
これらの交流事業は、私にとって中国文化への関心がより一層深まるきっかけとなった。
私が関わってきた日本語を学ぶ中国の学生全員に共通することがある。
それは皆勉強熱心だということだ。
彼らの話す日本語はとても流暢で、それまでの勉強量の多さが伝わるほどだ。会話の中で難しくてもお互いのことを何とか伝えあおうと努力する。
私はこの姿勢から、大学の授業で学習した「一衣帯水」の言葉のように両国が絆で繋がっているのだと感銘を受けた。
文化交流は異なる国々をつなぐ鍵であり、お互いの国の発展を促進する重要な手段である。
これらの経験から、私は将来日中の外交に携わっていきたいという目標をもつようになった。
そのためにはまず相手の国の言語理解から始まる。
留学は私自身の世界観や価値観を広げる絶好の機会だと考えている。
清華大学の留学から学ぶことができる高い言語技能や文化理解能力を活用して、両国間の交流と共生に貢献していきたい。
留学の準備作業は、ビザ申請、大学入学手続きのオンライン登録、学生寮の予約などすべてが非常に困難なものだったが、自分で問題を解決する方法や大学の教育システムについて少しずつ理解した。
この準備過程は留学生活において大きな糧となるだろう。
この度の留学にあたり、連日多くの恩師や友人から励ましの言葉をもらった。その思いに感謝し、期待に応えたい。
中国語のスキルを伸ばし、これまで交流してきた中国の学生たちとの再会を楽しみにさらにより多くの学生たちと一衣帯水の絆を深めていきたい。
清華大学学生手帳の一部より