「留学中に経験した面白い、変わった体験」根間 うらら(復旦大学)

留学も折り返し地点になりました。この約半年でいろいろな体験をしたので、今回は中でも私が興味深いと思った出来事についてお話します。

 

まず一つ目に、留学が始まったばかりの頃、私の周りの友人たちが自転車とぶつかる事件が続いた話です。一人は登校中に曲がり角で後ろから、また一人は歩いているときに直線の道路で後ろから、自転車がぶつかってきたのです。不吉なことが続いたので、次は私の番かもしれないと冗談半分でネタにしていた矢先、なんと私はバイクが後ろからぶつかってきました。軽く当たる程度だったのでけがはなかったのですが、なぜこんなにも轢かれるのか、とても不思議に思いました。もちろん道の真ん中を歩いていたわけでもなく、端の方を歩いていました。さらに、皆後ろから追突されているのです。そこで私は事件現場を調べることにしました。すると共通していたのが、三か所とも減速ロードハンプがある場所だということがわかったのです。そして、そのハンプは、道の端まで届いていないので、自転車やバイクはよけることができるのです。そのため、ハンプをよけるために道の端を歩いていた私たちとぶつかってしまったのだと思いました。また、中国は日本と違い、自転車やバイクと通行人との距離が近いように感じます。そのため、人の間を縫って通行することに抵抗がないのかもしれません。短期間で立て続けに友人たちが轢かれるなんて、中々体験できることではありません。誰にもけががなかったことで今では笑い話にできています。

道路の真ん中に見える黒と黄色の物体が減速ハンプです。サイドのハンプが途切れているところを自転車やバイクが遠ろうとするので、ここを歩くのは危ないです。

 

二つ目は、私が道端でなぜか日本人とばれた時の話です。西安に旅行に行ったとき、いつもよりメイクや髪形に気合を入れて観光をしていました。一人で広場を散歩していた時、二人組の中国人お姉さんたちが私を見て、「あの子日本人だ」とすれ違いざまに話しているのが聞こえたのです。その時の私は一人で黙って散歩をしていたので、日本語を使っていません。つまり見た目だけで日本人だと見破られてしまったのです。なぜバレてしまったのか気になった私は、後日中国人の友人に当時の写真を見せながら尋ねました。すると、しっかりメイクをしていたのが外国人っぽかったのだろうと言われました。基本的に、中国の女の子がしっかりメイクをしているときは、隣に彼氏がいるというのです。メイクして髪も巻いて可愛くしているのに彼氏がどこにもいないからバレたんだ、なんてしばらく笑われました。