「留学中に経験した面白い、変わった体験」宮内 莉央(雲南大学)

留学生活を送る中で一目見て忘れられない、ユニークな光景をご紹介します!

 

まず1つ目は、地下鉄に乗る時に見かけた注意書きです。中国の地下鉄・高速鉄道(高铁)・一部の空港では入口で手荷物検査が実施されています。荷物はX線検査、人は金属探知機による検査を受け、持ち込み禁止物品がなければ入場できます。みなさんが持っているイメージに一番近いのは、飛行機に乗る前の保安検査です。時折鞄の中身を開けてみせてと言われる時があり、大きいモバイルバッテリーやハサミは容量や刃渡りを確認されます。風船やスプレー缶は持ち込みが禁止されていて、検査官のそばにしぼんだ風船が転がっているのを見かけたことがあります。日本では空港やイベント以外で日常的に手荷物検査を機会があまり多くないので、最初はとても驚き緊張しました。このように交通機関の利用に際して持ち物に気を配る必要があるのですが、持ち込み禁止物品に「ドリアン」と書いた注意書きを見かけました。トゲトゲの皮に特有の匂いを発し、中国国内で購入できるマレーシアやその近隣国原産の果物です。その匂いとトゲトゲが原因で持ち込み禁止物品になっているようです。ドリアンの匂いを臭いと思うかどうかは人によって感じ方が異なりますが、程度がとても強いです。また、スーパーで売っているドリアンには、結束バンドのようなプラスチックのバンドを巻いたり、売り場に袋に入れる用の分厚いグローブが備え付けていたりします。ドリアンの「攻撃力」を知る出来事でした。

 

匂いに関して言えば、東南アジア料理の店先で「螺蛳粉谢绝入内(螺蛳粉、入店お断り)」の文字を見かけました。螺蛳粉とは、タニシ麺とも訳される料理で、苦みのある独特な香りがします。タニシから取ったスープにビーフンや具材を入れた麵料理ですが、中国人のあいだでも、その匂いから好き嫌いが分かれる料理だと聞きました。中国では他店で購入した食料品を持ち込んで飲み食いすることが特に禁じられていないようなのですが、強い匂いを発する食料品はお断りされてしまう場合があります。

螺蛳粉谢绝入内(螺蛳粉、入店お断り)の表示

 

2つ目は、雲南日本人会のお食事会に招いていただいたときに見た、あるものです。中国のレストランと聞くと、最初に円卓が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。中国のご飯屋さんと言うと、道端にあり気軽に食事ができるお店と、全席に円卓が備え付けてある格式あるレストランの二つに大別されます。食事会を開いたレストランには円卓があり、その中心にミニチュア庭園がありました何度か円卓のあるレストランに入ったことがありますが、円卓に豪奢な装飾が施されているのは初めて見ました。中心でくるくる回る庭園を眺めながら、美味しい料理とお話を楽しみました。

豪奢な円卓のミニチュア庭園

 

最後の3つ目は、ジムで見かけた光景です。友人の誘いでジムの体験入会に行ったところ、周りのトレーニング器具が移動しはじめ、大きな工事の音が聞こえてきました。音のする方を見やると、そこには電動カッターと派手に散る火花がありました。作業をしている人はトレーナーにスニーカーという普段着で、ヘルメットや安全眼鏡、手袋など一般的に工事現場で作業する人が見につけている防具は付けていませんでした。安全面を重視すれば、営業時間外に実施しそうなものですが、利用客が居ても次々に工事を進めていく圧倒的なスピード感に驚きました。

 

この他にも、交通量の多い場所で三角コーンを建てただけ、交通規制なしのマンホール工事や歩道の頭上の電線工事などを目にしました。散歩をしていると足元に工事中の水道管がむき出しになっていたこともありました。

営業中のジムで工事を始めた様子。電動カッターで火花を散らし鉄筋を切断中。

中国で生活していて、日々物事が変わるスピードが非常に速いと実感します。先週見かけたお店が、週明けにはもう別のお店ということも常日頃見かける光景です。

流通しているものや制度の違いから、日々ユニークな光景とともに生活していると感じる出来事でした。