「中国人との交流(出会い方、交流の仕方)」若林 郁未(華東師範大学)

留学を開始してから5ヶ月が経過し、ちょうど折り返し地点となりました。

留学前に目標としていた「中国における意思決定のあり方について、自分なりの答えを見つける」ことについては、まだ道半ばです。語学力が圧倒的に不足しており、組織内での意思決定のプロセスや伝達方法、メンバーの関係性といった機微を十分に捉えられていないと感じています。2月から始まる後期では、組織社会学や組織政治学の授業を重点的に履修し、自分なりの答えを見つけるべく努力していきたいと思います。

一方、企業でのフィールドワークを実施したいと考えていた点については、知人の紹介を通じて上海に本社を構えるIT企業で複数回フィールドワークを行う機会を得ました。実際にオフィス内での業務の進め方やコミュニケョンの方法を体験することで、理解が深まり、大変貴重な経験となっています。

中国人との交流について

語学面・文化理解の面でも、中国の方々との交流を増やすことを意識してきました。その中で、効果が高いと感じた方法を共有します。

授業で座席が近い人に声をかける

授業では毎週同じクラスメートと顔を合わせるため、自然な流れで交流しやすい環境だと感じます。ただ、授業内の関係にとどまらず、より深い交流につなげるために、積極的にWeChatで連絡を取るようにしています。人それぞれ相性はありますが、日本に興味がある人や、外国人留学生と交流したい人も一定数いるため、そうした人たちを食事に誘うことが多いです。

先日は、留学生寮に中国人の友人を招き、日本料理を作って一緒に食べる機会がありました。意外にも、日本料理をほとんど食べたことがない人や、寿司しか知らない人もいて、とても喜んでもらえました。また、そのお礼としてたくさんのプレゼントをいただきました。中国では、プレゼントの包装が豪華で、贈る際に「なぜこの品を選んだのか」を説明する文化があると事前に聞いていましたが、実際にそのような機会を体験し、大変感動しました。

 

寮の部屋で食事をしている時の写真

交流会に参加する

上海には日本人も多く住んでおり、日中交流会が頻繁に開催されています。内容は、語学交換や食事会、特定のテーマに基づいたアクティビティなどさまざまです。こういった交流会に参加することは、中国人との関係を築く上で非常に効果的だと感じました。

これまで3回参加しましたが、毎回驚かされるのは、参加者の日本語レベルの高さや、日本文化への関心の高さです。仕事や経験はさまざまですが、アニメや映画を通じて日常会話レベルまで独学で日本語を習得した人も多くいました。日本に興味を持つ中国人の方々は、日本人との交流に前向きなため、そうした会を通じて多くの友人を作ることができました。大学とは異なり、年齢も近い人が多いため、気軽に食事に行くことも増えました。

大学のイベントに参加する

先日、大学で新春庆祝イベントが開催されました。先生方や参加希望の学生、合わせて約300人が一堂に会し、食事をしながら合唱やダンスを楽しんだり、抽選会が行われたりと、大変盛り上がりでした。

イベントでは学部ごとに席が割り当てられ、私のテーブルには先生1人と学生7人が座っていました。みんなで年夜を食べ、会話を楽しむ中で素敵な時間を過ごすことができました。このような場で出会った学生とは気軽に話しやすく、WeChatを交換し、その後一緒に食事に行くなど、交流を深めることができました。

 

このような形で、地道に気が合う方と連絡を取ってみたりご飯に行ってみたりと、楽しく交流を進めています。