「中国人との交流(出会い方、交流の仕方)」里和 麟太郎(浙江大学)

年が明け、2025年となった。外国で新年を迎えるのは不思議な感覚であったし、年明けに花火が上がるのは物珍しく感じた。このレポートを執筆している今はもうすぐ春節の休みが始まろうとしている季節である。賑やかであったキャンパスの中も閑散としていて、すっかり静かになった。中国の春節の様子がどのようなものか、見聞するのが楽しみである。

さて、表題のとおり中国人との交流について記していく。筆者は東洋史を専門としているため、所属している大学院の研究室には中国人留学生が多数在籍している。故に中国人と知り合う機会はそれなりにあった。また、筆者の大学院が提携している大学との繋がりで学会に呼んで頂き、実際のその大学を訪れる機会を得た。筆者の場合は特殊かもしれない。しかし、中国語のレッスン等は日本でも受けられるため、日本にいながらも繋がりを作ること自体は可能と言える。

留学開始以降の中国人との出会い方としては、知り合った人からの紹介が多い。知遇を得た学生は受け入れの先生の学生で留学開始時の手続きを補助して貰って以降、様々な場面で手助けを頂いている。また、以前のレポートでも記した中国語を教えて貰っている他大学の学生も、縁あって知り合った他大学の先生から紹介を頂いた。「出会い方」という点で言えば、授業や学会といった場でも知己を増やすことができた。筆者は名刺や自分の論文の抜き刷り等を準備して渡航しており、授業でお会いした先生や学会の場で挨拶をさせて頂いた研究者の方々に何かしら渡すようにしている。とはいえ、現在の中国では紙の名刺を持ち歩くことが少なくなっているようで、名刺を渡した際にWeChatを教えて欲しいと言われることもあった。思わぬところで中国のデジタル化を感じることとなった。

筆者の知り合いの中国人は日本語が話せる人が多く、筆者は意思疎通に苦労してこなかった。今回の留学では中国語を使わざるを得ない状況も多い。これからも交流や生活の中で勉強していきたい。



昨年末から宿舎にも飾り付けがされている。中国独特の赤色の飾りが面白い。

 



地下鉄の駅の中にも赤色の飾りがある。右は春節一週間前の西湖付近の写真。想像よりも人が多かった。