期末テストが終わって長期休みに入り、半年留学のクラスメイト達とはお別れしました。旧暦の正月にあたる春節は、家族と過ごすのが一般的なようで、ほとんどの学生は帰省や長期の旅行に出かけていて、学内は閑散としています。
留学が始まった当初、友達をたくさん作りたいと思い、とりあえず外国語学部の棟に行って日本語学科の子を探してみたり、食堂で日本のアニメのグッズを持っている子に話しかけてみたりしていました。こうして積極的にいろんな人と話す機会を作ると、中国人の知り合いを簡単に増やすことはできました。しかし、キャンパスが違ったり本科生は勉強が忙しかったりとスケジュールが合わないため、だんだんと彼らとは対面よりもWeChatでやり取りをするようになりました。そうすると、どうしても翻訳機に頼ってしまうので、中国語が上達しないような気がしましたし、なんだかカンニングをしているような気分にもなりました。
そんな時、友人を通して教育学部の女の子と知り合いました。彼女と私は共通の趣味こそありませんでしたが、お互いに「中国語の勉強がしたい」「日本語の勉強がしたい」という利害が一致したので、すぐに仲良くなることができました。次こそはWeChat内だけの友達にはなりたくないと思い、私はWeChatの文面だけでは勉強が難しくて困っていること、実際に会ってたくさんおしゃべりの練習をしたいことを彼女に伝えました。すると、彼女が毎週木曜日に食堂で勉強会をすることを提案してくれました。それから私たちは毎週木曜日の夜に二時間ほどお互いの言語を教え合うようになりました。特に、彼女が私の「精读」という授業の解説を中心にしてくれたので、その教科の期末テストは一番いい点数が取れました。また、彼女と一緒に過ごすようになって、少しずつネイティブの中国語の速度にも慣れ、四か月前よりも聞き取れるようになりました。私は彼女の日本語の参考書を使いながら、発音の矯正を中心に日本語を教えています。勉強会以外にも、一緒にご飯を食べに行ったり、教室に遊びに行ったりと仲良くさせてもらっています。
友達ができることで、語学への関心がさらに高まり日常的に使うようにもなるので、机に向かうよりも楽しく中国語を学ぶことができると思います。今はSNS上だけでコミュニケーションがとれる時代になりましたが、私には実際に会っておしゃべりをしたり、一緒にご飯を食べたりするコミュニケーションの方が合っているようです。
![]() 言葉が通じなくても麻雀が出来れば友達を作ることができます
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![]() 食堂で勉強会をしてる時の様子です。ただお喋りをするだけの日もありました |
![]() 半年留学の友人達とお別れしました |