Felixとハルビンで5ヶ月ぶりに手会し、3泊4日で様々な場所を周遊しました。哈爾濱は黒竜江省の省都で、冬の気温が平均マイナス20°にもなる極寒の都市です。
東北虎林園、氷雪大世界、松花江で熱湯を投げてダイアモンドダストを体験する機会、日本と中国両方のルーツがあるからこその731部隊跡地への訪問、中央大街(ソフィア聖堂含む)など、多くの有名スポットに連れて行ってもらいました。特に氷雪大世界は圧巻でした。氷と雪だけで繊細かつ壮大な建築を作り出す技術には驚きを隠せません。哈爾濱を訪れるなら、絶対に足を連ぶべき場所だと思います!
とはいえ、ハルビンは本当に寒かったです。ズボンと上着を何枚も重ね着し、顔全体を隠すことでようやく外を歩けるレベルでした。正直、マイナス20°の厳しさを侮っていました。
今回の旅では観光だけでなく、歴史を学ぶことも目的の一つでした(卒論のために)。Felixにお願いして歴史に縁のある場所にも連れて行ってもらいました。731部隊跡地はその一例で、哈爾濱の街中にはロシア建築や満州国時代に日本が建てた建築が色濃く残っています。それらは今の観光資源として活用されていますが、同時に負の歴史も大きいと感じさせられました。
しかし、そんな多様な歴史と文化が共存しているからこそ、哈爾濱の魅力がより深まっているのだと思います。この旅を通じて、異なる歴史や文化に触れることの大切さを改めて実感しました。極寒の都市でしたが、人はとても温かったとても素敵な街でした。
1月21日にハルビンから高速鉄道で牡丹江、綏芬河、東寧を経由し、最後に東寧近郊の農村へと向かいました。満洲の大地を眺めながらの高速鉄道の旅は、広大な平野が延々と続き、壮大な景色が心に残りました。東寧の気温も相変わらず毎日-15~−20で辛かったですが、過ごしていくうちに慣れていきました。
国境沿いの街々では、ロシア人の姿も多く見かけ、街並みにはロシア建築の影響が色濃く感じられました。日本では見かけないロシアの物産店が並んでいて、すべてが新鮮で興味深かったです。
今回滞在した農村は祖父母の家でもあり、10年以上ぶりの帰郷となりました。10年前、ここを訪れた時は、インフラが整っていないことに戸惑い、日本との文化や生活の違いに適応できず、帰りたくなったことを思い出します。しかし、10年の歳月を経て、村はある程度備され、今では住みやすくなっていました。
そして、初めて中国の春節(旧正月)を中国で過ごしました。
毎日が楽しく、あっという間に過ぎていきました。中国では元旦よりも春節が最も重要で、期間中は毎日豪華な宴会が開かれます。宴会の準備は大変だったと思いますが、その分、賑やかで温かい時間を過ごしました。(中国版のお年玉「紅包」をもらえたのも、嬉しいサプライズでした!)
夜には迫撃砲のような花火が空を舞い、昼間は爆竹が鳴り響きます。爆竹の音は予想以上に大きく、驚きました。そして、辺境の村まで探検し、ロシアとの国境までほんの20メートルの距離に立つことができたのも印象深かったです。インターネットに繋がると、タイムゾーンがロシア標準時に変わるのには驚きました。
今回は私が上海に留学していたこともあり、家族全員のスケジユールが奇跡的に合い、10年ぶりに親族と再会することができました。3週間の滞在を終え、上海に戻った時には、まるで夢の中にいるような感覚でした。
Felixとの再会から始まり、家族と空港で別れた黒竜江省での旅。本当に忘れられない、貴重な思い出となりました。

氷雪大世界

中国農村部の写真