中国人との交流の仕方は様々ある。北京語言大学では毎週木曜日の19時から食堂にて日中学生交流会が実施されている。ここでは日本語学科の学生と日本人留学生がテーマを定めず、自由に話すことができる場である。私は話すことが苦手なタイプなので、ほとんどこの交流会には参加していない。
そんな交流をしたがらない私でも気軽に話すことができる相手がいる。それは食堂のおばちゃんである。彼女らは留学生のつたない中国語にも慣れている上にとても親切な人が多い。私は週3回ほどビュッフェを利用している。ここではまず食べたいものを選び、お会計を済ませ、その後におばちゃんが白ご飯を盛ってくれるということになっている。13元ほどでお腹いっぱいになる。その理由は白ご飯が無料だからで、どんなに大盛りにしても無料なので、いつも大盛りにしてもらう。ある日体調が悪くて小盛りでお願いしますとおばちゃんに頼んだら、いつも大盛なのにどうしてと話しかけてくれた。いつも数百人がビュッフェを利用する中で、私を認知してくれていることに驚いた。それ以降たまに話すようになり、だいたい何を言っているのか分からないが、いつも冗談を言ってくれていることだけは分かる。
また週3で卓球をしていたので、その時に何人かと交流することができた。会話の内容は、日中の文化の違いなどよくある話題が多い。日本のアニメが好きな男子学生に出会う機会があった。私はアニメに疎いので、彼らからおすすめのアニメを教えてもらったこともあった。
ただし中国に来て感じたのは、日本語や日本文化に関心がある学生は想像以上に少ないということである。たしかにアニメは有名であるが、そこから日本語を本格的に勉強しようという人は多くない。また日本の文化に詳しい人も多くないと感じている。北京語言大学の交流会はただ話すだけで敷居が低いが、中国人学生が文化を体験するものには至らない。もしそのようなイベントがあれば、私も参加したいなと思っている。そこで突飛な発想だが、現在日本文化を体験するイベントを現在企画している。それは日本語と中国語で交流しながら、日本の文化を体験できるようなもので、日中学生の仲間たちと協力し、素敵なイベントを完成させたい。
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蘇州旅行にて、道端のベランダでモップが干されていました