「12月レポート」三島 彩摘(復旦大学)

期末試験の対策で忙しくしている間に年を越し、2024年新たな年が始まりました。

中国の新年は2月中旬の春節のシーズンが本番なので、大晦日から三が日など日本では休日モードな筈の年末も、中国ではいつもと同じように時間が流れていて、今年はなんだかあっさりと過ぎていきました。

期末テストでは、今回5科目すべて90点以上を目指していたのですが、最後に結果が出た作文の点数だけ2点足らずとても悔しかったです。他の科目が授業内容をきちんと覚えれば90点取りやすい科目なのに対し、作文は自分の語彙の引き出し、接続詞の使い方、成語をうまく使っていけるかなど、より発展的な能力が問われるように感じました。次回は全科目90点以上という目標を果たせるように、日常生活においても書き言葉の中国語に注目して生活していきたいです。

さらに、個人的に多くの出会いや気づきがあり、将来の自分について考えるきっかけになりました。大学で開催された留学生向けのクリスマスパーティーにて話しかけてくださった方がいらしたのですが、そのとき将来の計画の話題になり、この留学の後、日中をつなぐ活動をするのかという質問をされました。その時私は

「とても興味があるけど、そのような活動をするには、今の中国語力では足りないだろう」

と思っていることそのまま答えたのですが、それに対して

「語学力は大事な事ではない、大事なのは自分の知識や、自分にしか出来ないことをすることだよ」

という言葉で返され、中国との関わり方について、あくまでもツールである筈の言語という側面から一元的にしか視点を持てていなかったことを自覚しました。

たしかに上を見れば、私より中国語に長けている方、中国にルーツのある方など中国と関わっていくのに適した人材は数えきれないほどいると思います。それでも、今の言語力の現状を悲観して何もしないより、もう少し胸を張って、奨学金をいただいているという自負を持って、今まで生きてきたなかで培ったものや自分のオリジナリティを活かして、残りの半分の留学期間もチャレンジしていきたいです。