「新たな発見」大門紗也(南京大学)

用があれば積極的に人に話しかける

この4か月で多くの中国人の友人ができました。一緒に遊びに行った際に、どの友人も何か分からないことがあると、すぐに人に聞くということを発見しました。道に迷った時だけでなく、料理の量や辛さ、料理が出てくるまでの時間、またある時にはラーメン屋の店員さんに火鍋屋の場所を聞いたりしていました。最初は積極的に人に話しかける人なのだと思っていましたが、自分自身も街なかを歩いていると頻繁に道を聞かれたり、トイレから出てきたときには「トイレ綺麗だった?」と質問されたり、待ち列に並んでいると前の人が「ティッシュある?」と聞いてきたり、ここでは見知らぬ人にも話しかけることが当たり前なのだと知りました。

南京料理が食べられるお店です。店員さんに質問するとおすすめを教えてくれました。

留学開始当初、私が店に入っても店員さんはずっと椅子に座ってスマホを見ていたり、店員さん同士が私の目の前で楽しそうに大声で雑談していたり、店内で自分が透明人間みたいだと感じることも多々あり、毎日戸惑う日々でした。しかし、中国での生活を通して、用があれば話しかけることが中国スタイルなのだと学びました。一見店員さんの態度はぶっきらぼうに見えますが、話しかけると普通の人で、質問すると質問以上に色々と教えてくれることもありました。

用が無くても話しかける

ある日、友人と観光地に向かっている際に道に迷い、スマホを見ながら辺りをキョロキョロしていると、前を歩いていた女性が突然振り返り、「こっちの道であってるから、次の信号で左に曲がれば着くよ」と教えてくれました。そしてなんとか観光地に到着し、写真を撮っていると、どこからか警備員のおじさんが寄ってきて、「この角度で後ろの工事が映らないように、そうそう、ほらいい写真じゃないか」と熱心に写真の撮り方をレクチャーしてくれました。クラスメートと登山に行くと、多くの人が話しかけてきて、写真や動画を撮ってくれました。中国では用が無くても話しかけるスタイルもあるということも学びました。

警備員のおじさんにレクチャーされて撮った写真

雪が降りました。東南アジアやアフリカ出身の学生は初めて雪を見たそうです。

クリスマス前にテストが全て終了し、クラス写真を撮りました。

留学開始時に比べて中国語の会話が少しできるようになったことで、中国人の話す内容がより正確に理解できるようになったと感じています。話している口調や表情は怒っているようだけれど、実はすごく私に興味をもって質問してくれていたという経験を何度もしました。中国人はおしゃべり好きだと思います。図書館以外の場所では皆おしゃべりをしていて、人が多くなればなるほど、声がさらに大きくなっていきます。どこに行っても人の声が聞こえ、賑やかです。

長沙へ旅行しました。26日に行ったので、人が多かったです。