「学校生活の様子、秋の到来」松延 伶美(浙江大学)

私の留学している杭州にも本格的に秋がやってきました。外は肌寒く、部屋の中では暖房をつけるかつけないか迷いますが、今つけると冬に寒さへの耐性が無くなりそうなので冬まで待っておきます。今回のレポートでは、私の学校生活の様子や最近食べた料理、秋の景色を紹介します。

サークル活動

私が留学している浙江大学では、コロナ渦後、今学期からサークル活動が本格的に始められました。私は元々日本の大学で武道系のサークルに所属しており、武道に興味があるため太極拳サークルに参加することにましました。寮がある玉泉キャンパスからサークル活動のある紫金港キャンパスまで片道1時間程かかりますが、太極拳にすっかりハマって週二で通っています。太極拳サークルに入って良かったことは、二つあります。一つ目は、中国の友達がたくさんできたことです。特に11月の初めに開催された太極拳の大会に一緒に参加したメンバーと仲良くなりました。太極拳の先生が一生懸命に練習する私を見て大会の団体メンバーに入れてくださったことがきっかけで、日本人の私1人と中国の友達6人で別の都市で開催される2泊3日の大会に出場することになりました。大会前は、毎日武道場に行きみんなで練習した上に、大会期間中は一緒に寝泊まりをして、リハーサルをして、その中でたくさんの思い出が出来ました。一緒に一つの目標に向かって努力できたことと、それを通してお互いのことをより理解でき、仲良くなれたことが何より嬉しかったです。
二つ目は、単純に太極拳の技が身についたことです。私は日本に帰る前に何か中国で特技を身につけたいとずっと思っていました。太極拳サークルに入ったことでこの目標が達成できそうです。日本に帰った時に家族や友達に太極拳を見せることを楽しみにしています。

太極拳サークルでの様子(大会)

中間テスト

11月の初め頃、ちょうど太極拳の試合が終わった翌週に中間テストがありました。受験教科は、写作、精读、阅读、口语でした。テスト直前はみんな授業終わりに自習室やカフェ、図書館で勉強しており、私も部屋で机に向かい太極拳の練習で勉強できなかった時間を取り戻そうと必死に教科書をめくりました。今回のテストは写作が特に難しかったです。何故かと言うと、写作の先生の要求が非常に高く、成语(四字熟語)を使うことはもちろん、比喩表現、书面语を使い、まるで小説のような文章を書かなければならなかったからです。前学期の写作からレベルが格段に上がり、戸惑いつつもやるだけやろうという気持ちで挑みました。そしてテスト後にクラスのみんなと成績がああだった、こうだったと語り合うのも楽しかったです。

急に日本食が恋しくなる

ずっと中国で過ごしているとやはり日本食が食べたい!と強烈に思う時があります。その時私は日本人の友達と日本食レストランに行きます。少し値段が高い上に、本物の日本食ではないことが多いですが、日本食への欲を満たすことができます。この前は、トンカツを食べに行き、自分のトンカツ愛を落ち着かせました。また、杭州にはなんとサイゼリア(萨莉亚)があり、値段も日本とあまり変わらないため、心の中で日本食の欲から私を救ってくれる救世主だと思っています。

日本食レストランのトンカツ

サイゼリアのドリアンピザ

秋の西湖

杭州に来て、一目見てその美しさに目を奪われた愛しの西湖にも秋がやってきました。周りのイチョウやもみじは黄色や赤に色づき、冷たい風に吹かれてたくさんの葉を落としています。夏は水面から顔を出し広く分布していた蓮の花も、茶色く枯れてしゅんと頭を下げています。たくさんの木々も水面の植物たちもまるで話し合って一斉に自身の色を暖色に変えたみたいです。西湖には季節ごとの顔があり、四季それぞれの楽しみをくれるのだなと感じました。

西湖付近のイチョウ

中間テストが終わり、いよいよ留学も終盤に近づいて来ました。私が留学で学んだことは何なのか、これからどう活かしていくかを考えながら残りの留学も新しいことを吸収していきたいと思います。悔いが残らないように、一日一日を精一杯過ごします。