留学からは約3ヶ月、本科生の授業開始からは約2ヶ月が経過し、中国生活が日常となってきた。11月は更に色々なことがあったので、駆け足で紹介していきたい。
中国人の同級生の間で流行っていること
私の同級生の間では、アニメ・ゲーム・漫画がとても流行っている。中国国内の作品はもちろんだが、日本の作品を好きな同級生も多い。
初めは「私が日本人だから共通点を提示してくれたのかな?」と思っていたのだが、スマホケースが「ハイキュー!」な子や、「ゼルダの伝説」のプレイ実況をWeChatの朋友圈(モーメンツ)で発信している子の様子を見ると、本当に好きでいてくれているのだと思う。私の学科は受験の際にデッサンの実技試験があるので、比較的創作が好きな方が多く集まっているせいもあるかもしれない。
そして皆びっくりするほど絵が上手い。このレポートに載せられないのが悔やまれるくらい、一次創作二次創作問わずイラストが上手だ。また季節柄か、最近学校内や近くの住宅街で蚤の市的なイベントが複数回あったのだが、手作りグッズやフェイスペイントの出品をしている同級生が何人もいた。
クリエイティブな同級生と席を同じくできる幸せを噛み締めながら、残りの実技授業も頑張りたい。
個人的に関心があること:中国の女性アイドル・パフォーマー
私が中国語の勉強を始めた一番初めのきっかけは、中国籍のあるアイドル候補生のことを好きになったからだった。元々日本国内の女性アイドルが好きでよくライブに行っていたのだが、“かわいい”よりも“かっこいい”の要素が強く、自分を持っているアイドルのことを特に好きになりがちだった。
中国のアイドル(候補生)やパフォーマーは、凛とした出で立ちで自分が理想とする表現を突き詰める、力量に溢れた人がとても多く感じた。いつしか一番の推しだけではなく、中国の女性アイドルシーン全体に興味が湧いていった。そんな中、中国の9人組アイドルグループ「THE9」が10月末に南京でライブを行うという、願ってもないチャンスが訪れた。THE9は期間限定のグループで、私が知った時には既に解散が発表されていたため、様々な事情からラストライブが延期に次ぐ延期となり、自身の留学時期に重なったのは奇跡に近いことだった。
北京から南京まではお金も時間もややかかったのだが、そんなことが気にならないくらい、舞台上の9人の姿は素晴らしかった。今後は北京を拠点に活動する女子アイドルを見にライブハウスに行ってみたい。それから「随舞」と呼ばれる主にK-POPを取り扱ったランダムダンスイベントも中国では頻繁に行われているので、こちらも見に行きたいし、自分の一番の推しにいつか出会えたら嬉しいなと思う。
また私は今までの人生で中国どころか海外に行ったことがなかったため、これが初めてのちゃんとした海外旅行となった。チケットサイト「大麦」でのチケット購入方法、高鉄(新幹線)の予約や乗車にはパスポートによる身分証明がいること、ホテル予約サイトの表示をよく見ず「中国大陸の住民以外宿泊NG」の宿を間違えて予約してしまったこと……など、数えきれないほど新たな学びを得た。南京は一泊二日では到底回りきれないくらい見所が多かったので、留学中にリベンジしたい。