「中国の情勢変化を受けて・留学を開始して困ったこと」山内美空(復旦大学)

中国の情勢変化を受けて

8月中旬にビザを取得し、8月30日に中国へ入国した。2022年は、中国行きの航空券の価格が非常に高く、留学開始までにその価格が下がるのか心配していた。しかし、2023年8月には福岡と中国上海を結ぶ飛行機の価格は、四万円を下回っていた。入国の際には、健康コードをスキャンしゲートを通り、入国手続きを行った。事前に情報を記入し健康コードを取得しておいた。しかし、抗原検査、隔離などはなく約一時間で空港を出られた。コロナ政策の緩和による様々な変化は、今回の中国留学を支えてくれた重要な要素だと言える。

留学を開始して困ったこと

中国に入国してからは、はじめに、入学手続きと入寮手続き、電話番号の購入を行った。同じ奨学金生とともに、重要書類を片手に手続きを終わらせていった。また、その後に行った手続きとして、銀行の契約、居留許可申請などがある。これらを一つ一つ終わらせていくことは、留学生が留学において一番苦労する作業だと言える。留学前の私は、これらの作業を達成できるのか、大きな不安を感じていた。しかし、振り返ってみると、大学内にはたくさんの留学生がいて、彼らと情報共有しながら問題なく進めることができた。私はルームメイトと時間を合わせて、一緒に居留許可申請に行った。地下鉄に乗ることや初めて行く役所で手続きをすることに、私はとても緊張していたが、ルームメイトと協力して終わらせることができた。9月は様々な手続きに追われ、忙しい毎日だったが、自分の成長を強く感じられた。

中国移動の店舗前の写真:
入国して次の日に電話番号を購入しに行った。中国移動という会社で手続きをした。パスポートを使い電話番号を作るため、大きな店舗に行く必要があった。

居留許可に必要な資料について説明している写真:
オリエンテーションでは、授業、奨学金、居留許可などの様々な情報を聞くことができる。

居留許可申請に訪れたときの写真:
外国人は三階で手続きを行う。手続きは比較的簡単で、一時間もかからず終了した。

また授業に関しては、最初にレベル分けテストを受け、その後1週間他のレベルのクラスを体験できる期間が設けられていた。留学生それぞれが、自分の中国語レベルにあったクラスを見つけることができる。そのシステムのおかげで、私は授業に対しての不安は感じなかった。クラスには30人前後の生徒が在籍し、五科目の授業を受ける。様々な国籍の学生と中国語で交流することは、留学生活の楽しみの一つだ。毎日授業があり、進むスピードが速いため、復習、宿題に時間がかかる。しかし、新しい知識を沢山得られるということは、一年という限られた時間をより良いものにしてくれるだろう。