「3年待った待望の中国留学」若林 真央(西安交通大学)

コロナ禍が収束に向かい、海外との往来も活発になった今日この頃…私は3年越しに中国留学を実現します。

昨年大学を卒業して社会人になったものの、学生時代にコロナ禍の影響で中国留学を断念した悔しさを払拭できず、長期留学のリベンジを果たすことになりました。留学のために1年少しで退職してしまい、元勤め先にはご迷惑をおかけしましたが、会社の人たちは皆温かく送り出してくれました。その上、元勤め先には西安にも拠点があり、西安拠点で働く日本人や中国人の元同僚とコネクションを持つことができました。ひとりで西安に行くので大変心強いです。

私は西安交通大学に留学します。学生時代から留学するなら西安と決めていました。大学時代に中国美術を専攻していた関係で、中国の歴史を濃く感じられる西安に非常に魅力を感じていたからです。留学中は語学学習に励むはもちろんのこと、史跡や美術館巡りも楽しみたいです。

さて、8月は渡航に向けて準備をしていました。今回は後学のために、私が留学準備を記したいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。

準備したこと13選

  • ビザ取得

私は代行会社を利用しました。約2万円でビザ取得ができます。個人でのビザ申請と比べると倍ほど代金がかかりますが、待ち時間や煩雑な手続きがカットされるので、お金を払う価値は十分にあります。

  • 航空券購入

7月末に留学先大学から「この日に大学へ来てね」との案内がくるので、それに合わせて航空券を購入します。私は関空→北京、北京→西安で予約をしました。約4万4千円でした。昨年北京に留学していた友人は片道30万円ほどかかっていたので、かなり航空券は手に入れやすくなったと思います。

  • 民間保険加入

備えあれば憂なしということで、11ヶ月で20万円ほどの海外留学保険に加入しました。かなり痛い出費でしたが、私は出国届を提出して留学するのでその間は月1万5千円の国民健康保険料を支払う必要がありません。これを加味すると妥当な金額だと判断しました。

↑※上記1〜3は、7月末頃に届く留学先大学からの入学許可証や入学案内書類がないと手続きが進められません。

 

4、ワクチン接種

中国留学ではワクチン接種は“推奨”されています。よって必ずしも打つ必要はありませんが、私は心配性なのでA型肝炎、B型肝炎、破傷風のワクチン接種をしました。病院の受診料も合わせると4万円ほどしました。なお狂犬病のワクチンは5万円もするのに効果期間が5年くらいしかないとのことで、費用対効果を考えて打つことを断念しました。留学中は犬に噛まれないことを祈ります。ワクチンは間隔を空けて複数回接種する必要があるので計画的に行動しましょう。またどのワクチンを打てばいいか悩んでいる方は最寄りのトラベルクリニックに行けば、お医者さんと相談して打つワクチンの種類を決められます。

5、歯科治療

私が加入した海外留学保険は歯科治療は保障対象外です。日本にいる内に歯のトラブルは全て解決しておきました。

6、simカード購入

渡航直後から滞りなく通信できるように中国本土でも使えるSIMカードを買いました。ただしこれは30日間しか使用できないので、現地で改めてSIMカードを購入する必要があります。

7、両替

当分の生活費を人民元に両替しました。両替はWEBで注文して、銀行で代金を振り込み、人民元が宅配されるサービスを利用しました。こちらの方が、空港や街中の換金所より圧倒的にレートが良いです。

8、クレジットカードキャッシング設定

万が一お金が必要になったときに日本の口座から引き出せるように設定しました。海外キャッシングは一度借金をする仕組みになっているので、クレジットカード会社からの審査が必要でした。無事合格しました。

9、支付宝・微信支付の設定

中国はキャッシュレス決済が主流です。最近外国人もクレジットカードを設定すれば支付宝・微信支付で支払いができるらしいので登録しました。(問題なく使えるかは現地に行かないと分かりません) 4年前中国に滞在したとき、中国国内で口座を持っていない外国人は支付宝・微信支付が利用できませんでした。現金で支払いをしていましたが、いつもお店の人に嫌な顔をされていました。

10、買い物

主にお土産や日本食を購入しました。西安は日本人が少なく日系のお店があまりないと聞いたので、日本でしか入手できないものを買いました。

11、部屋の清掃

1年間部屋を空けるので、荷造りと同時に部屋も清掃しました。

12、友人と会う

1年近く中国に行くので、友人やお世話になった人たちに会いに行きました。

13、役所手続き

私は会社を退職してから留学したので、税金関係の手続きには苦労しました。

保険・住民税・年金の手続き、海外転出提出…など2回ほど区役所に通いました。

 

以上の準備を行いました。準備をしても準備をしても不備がないか不安でたまりませんが、留学はアクシデントの連続で予想外のことしか起こらないと聞きました。不測の事態が発生したときにどう対応するか、私の臨機応変力を試したいです。

さいごに、今回私は日中友好協会から中国政府奨学金をいただいて留学をします。奨学金をいただいて学習できることに感謝して、日中友好に貢献できるよう努めます。日中関係が政府間では不安定な時期があっても、個人間では揺るがない強固な友好関係があることを証明したいです。

中国料理が大好きです。特に鸭血が大好物。

2019年夏、中国に1ヶ月滞在していました。