「半年間の振り返りと中国留学への決意表明」大宮千尋(北京語言大学)

本レポートでは今年の1月に中国政府奨学金留学の内定通知を受けてから今日まで取り組んだことや、現在の心境などについて報告していきたいと思う。

まず内定通知を受けてから2週間後に大学の先生から漢語橋世界大学生中国語コンテストに参加しないかというお誘いを受けた。このコンテストは3分間の中国語のスピーチと、中国に関する知識問題、中国文化に関連する技芸パフォーマンスという3つの項目で中国語の実力や中国文化の理解度などを競う大会だ。私は半年後に留学を控えていた為留学の準備に専念した方がよいのではないかと思い、コンテストに参加するべきかとても悩んだ。しかしこれはきっと成長のチャンスなのだと考え、思い切って挑戦してみることにした。

コンテストに参加したことで得られた成果としては、まず中国語のスピーキング力の向上が挙げられる。スピーチの練習をしたことで、以前は曖昧だった前鼻音と後鼻音の区別がつけられるようになった。またスピーチの練習を通じて、強弱や抑揚、表情、ジェスチャーなどの表現力も前より増したと感じている。

その他にも中国に関する知識問題への対策として、AliExpressというアプリを使って中国語の本を購入し、中国の神話、中国の祝日などについて勉強した。これにより中国の歴史、文化に対する理解を深めることができた。私が購入した時は注文してから到着するまでに2週間ほど時間がかかったが、子供向けの簡単な中国語で書かれた絵本などが手に入るので、中国語を勉強している方にはぜひAliExpressをお勧めしたい。

AliExpress で購入した絵本

そして三つ目の項目、中国文化に関連する技芸パフォーマンスでは、私は中国の伝統演劇である京劇を演じた。私の大学には京劇の実技体験ができる授業があるので、その授業に参加しながら授業外でも先生からレッスンを受けた。約3か月という短い期間だったが、京劇の魅力や面白さ、難しさを感じることができた。中国の国粋である京劇を学び体験できたのは、貴重な経験だったと思う。

そして本番ではなんと1位を獲得し、世界大会に出場することが決まった。今は日本代表として大会へ参加することに対して嬉しい気持ちと同時に不安やプレッシャーも感じている。また大会終了後果たしてスムーズに留学の手続きができるのかとても心配しているが、これから何が起こっても冷静に対処し、すべてが自分の成長に繋がっていると信じて前向きに過ごしていきたいと思う。そしてこれから約1年間、現地の中国人や海外から来た留学生と沢山交流をして、有意義な留学生活にしたいと思う。

コンテストに参加した時の写真