6月中旬、南京大学へ留学できることが分かってから、23年間の人生を振り返り、私と中国との関わりを思い出してみました。
特に印象に残っているのは、中学生の時です。私の通っていた中学校は上海に姉妹校があり、1年ごとにお互いの学校を訪問し合っていました。私が中学1年生の時は、上海から訪問団の方が来られる年でした。当日、訪問団への歓迎会が開かれ、私の所属していた合唱部は「茉莉花」と滝廉太郎の「花」を披露しました。「茉莉花」は中国語で歌ったのですが、当時は意味など理解せず、漢字の上に振られたカタカナのルビを、ただメロディーに合わせて歌っていました。ただ、「まつりか」を「モーリーフワ」と言うなんて、日本語と中国語は発音が少し似ていて面白いな、などと思っていました。日本語で歌う「花」に比べると、おっとりとした落ち着きのある曲で、メロディーは日本の曲の雰囲気とは全く異なり、お気に入りの曲になりました。
その後、訪問団の先生方が部室である音楽室に来られ、私たちの合唱をとても褒めて下さいました。なんとそれだけでなく、部員1人ずつにお土産も下さったのです。これまで、海外の方からお礼として何か貰ったことがなかったため、とても嬉しかったです。また、約30名いる部員1人ずつへ渡すなんて、「めちゃくちゃ太っ腹やなぁ」と驚きました。
それまで中国なんて全然興味なかったのに、いつの間にか中国と関わっていました。そのうえ、中国との関わりは私に思い出を1つ残していきました。振り返ってみると、私はこれらの繰り返しで中国に興味を持ち始めたようです。
大学では第二外国語として中国語を選択し、勉強を開始しました。「よし、中国へ行こう」という時に新型コロナウイルスが蔓延し、行きたいのに行けない、行けるときに行けばよかった、もっと早く行動すればよかった、と後悔する時もありました。これからは、我慢した約3年半を無駄にしないように1日1日大切にします。
そして、興味ある中国の文化や人に積極的に関わっていき、中国への理解を深めていきたいです。もしかしたら、全然日本に興味ない人が、私と交流して、いつの間にか日本に興味を持ってもらえるかもしれない。そうなれば、更に嬉しいです!