6月下旬で授業は終わり、7月末の帰国までは自由な時間を過ごせました。この機を利用して行きたかった場所に旅行することができました。今回は中国旅行記を記したいと思います。
洛陽旅行
洛陽の龍門石窟に日帰りひとり旅に行っていました。西安からは高速鉄道に乗って1時間半で到着できます。高鉄のチケット予約、駅から龍門石窟までの交通手段を調べたり、石窟の入場チケットを購入したり…ひとりでできるか不安でしたが「案ずるより産むが易し」ということで、いざやってみると意外とできました。
私は大学時代に中国美術を専攻していたため、龍門石窟の写真は何度も拝見したことがありましたが、実際に見るとスケールの大きさに圧倒されてしまいました。
視界いっぱいに緻密に彫刻された仏像たちが映り、無宗教の私でも神秘的ななにかを感じました。龍門石窟のすぐそばには蒋介石の別荘や白居易のお墓もあったので日本人も存分に楽しめるスポットになっていました。
上海・蘇州旅行
5月のGWに上海に行ったばかりでしたが今回も上海へ行きました。理由はいわゆる”オタ活”です。
私が好きなアニメのコラボカフェが開催されていたので、せっかく中国にいるのに行かない選択肢はない!と心をウキウキにして上海へ向かいました。しかし7月初旬は航空券が高かったので高速鉄道に乗って6時間ほどかけて上海へ行きました。
座りっぱなしでお尻が疲れましたが、山々に囲まれた西安から、見渡す限り平野な中原地域へと移動して、地形が変化する様子を窓から観察できて楽しかったです。
上海に着いたら早速お目当てのコラボカフェ店が入居している商業施設へ行きました。コラボカフェは日本とほぼ同様でアニメキャラのイメージに沿ったドリンクやスイーツ、フードが楽しめます。
そしてそれらを1つ注文するごとにひとつ景品がもらえます。その景品は大体キャラクターが描かれたコースターなどカードなのですが、どのキャラクターが出るかは分からないランダム状態なのです。つまりお目当てのキャラが出るまで注文し続けるしかないのです。ですがそれは非現実的なので大抵はその場にいるお客さんたちと交換会をします。
席を回り「私は〇〇のカードが欲しいんだけど、私の持ってる△△のカードと交換してくれない?」と交渉します。私は推しの〇〇のカードを手に入れるため店内の席を回りました。するととある4人組の集団に出会いました。私の中国語の発音ですぐに外国人とバレて「日本人がわざわざ上海まで来てくれた!」と歓迎してくれて、私の推しのカードの交換もスムーズにできました。そして国境を越えたオタクトークで盛り上がりました。
日本のアニメが好きなので彼女たちも日本語が少し話せていました。退店した後も「日本人にオタクの街上海を案内してあげるよ!」と上海のオタクスポットを案内してくれました。
私は5年前の2019年にも上海に1週間ほど滞在したことがあります。その時も南京路付近にアニメイトやコラボカフェの店があったりとオタクが集まる場所はちらほらとありました。
しかし今は上海の南京路では秋葉原かと錯覚するほどアニメショップが立ち並び、コスプレをした人がたくさん歩いています。5年前とは比べ物にならないくらいオタクカルチャーが発展していたのです。
私はキラキラした上海の街を歩きながら昔のことを思い出していました。中学生の時に初音ミクにどハマりしてそこからオタク街道を突っ走ってきた故に内気な性格になってしまったと思っていました。私が中高生の頃はオタクだと小馬鹿にされたので、自分の好きを周囲に伝えるのは恥ずかしいことだと思っていました。しかし中国の若者に日本のサブカルチャーが大人気で、自分が認められたような感覚になりました。
私がオタクだったおかげで今日初めて出会った中国人とこんなにも仲良くなれたのです。中国に行って自分の好きが初めて誇らしく思えました。今日出会った中国人たちと外滩の夜景をバックにぬい撮りを楽しむ…これこそがまさに日中友好ではないかと思った日でした。
別日には蘇州にも訪れました。蘇州は上海から近く高速鉄道に乗れば30分くらいで到着します。
蘇州の日本人街にも行きました。私は日本にあるガチ中華街を見て回るのが好きなので、中国にある”ガチ日本”も見たかったのです。久しぶりの日本の味、日本語が通じる店員さんに感動しました。
昼食後は観光地「平江路」へ行き、古い街並みが楽しみました。晴れていたのでどこを撮っても撮影映えするほど綺麗な光景を見れましたが、蘇州の夏は暑過ぎてヘロヘロに疲れました。
オタ活で散財した分、ホテルはケチって1泊80元(約1600円)のユースホテルに泊まりました。トイレシャワー共同、二段ベッドの上という狭いスペースで過ごしました。あまり快適には過ごせず、空調が効き過ぎてずっと凍えていました。これが後々後を引く結果となることに…。
重慶・成都に行きたかったが…
上海から西安に戻り3日ほど休んだら今度は重慶と成都に行く予定でした。しかしここでまた風邪をひいて1週間寝込んでしまいました。おそらく上海旅行で体調を崩してしまったからだと思います。敦煌には必ず行きたかったので、出発日までには治せるように静養に努めました。
どうやら3月にマイコプラズマ肺炎に感染してから免疫力が低下したのか毎月のように風邪をひいてしまいます。これも後遺症のひとつなのでしょうか。西安は大気汚染がひどく空気も乾燥しているので体調を崩しやすかったです。
重慶・成都は西安からは3時間ほど高速鉄道に乗ると着くので、留学期間中に行きたかったのですが残念です。この心残りはまたの機会に叶えられるようにしたいです。
敦煌旅行
風邪も無事治ったので2泊3日の敦煌旅行へと出かけました。今回は西安交通大学博士課程に留学中の日本人の友人と一緒に行きました。私から敦煌旅行に誘ったにもかかわらず、タクシーの手配やチケットの入手やトラブル解決など全て彼女に対応していただいたので、とてもスムーズな旅となりました。
敦煌の空港に降り立ったときから見たことない光景が広がっていました。日本では絶対に見られない地平線の果てまで広がる砂漠を見て、この時点で感動が押し寄せていました。
さて敦煌の街は非常にコンパクトです。空港-観光地-市街地をタクシーに乗れば20-30分で移動できます。市街地には高層マンションもなく、ショッピングモールもひとつしかありません。街の端から端まで歩いてでも回れる規模です。
私はそこに安心感を覚えました。中国の都市はどこも高層マンションが立ち並び、ショッピングモールも乱立しています。聞けば敦煌は景観保護の目的で政府が開発を規制しているらしいです。
1日目は敦煌博物館と市街地観光をしました。敦煌博物館は無料で見学できて、なんと展示物に日本語解説がありました。昔は敦煌に来る観光客は日本人ばかりだったらしくその名残りで日本語の観光案内が多いらしいです。市街地では敦煌名物グルメを堪能しました。
2日目は敦煌莫高窟に行きました。莫高窟は入場チケットが中国人用と外国人用に分けられており、外国人用チケットは約250元ほどと中国人用チケットよりお高めになっていました。しかし中国人は何日も前からWEBでチケット予約をする必要があるのに対して、外国人用チケットは当日購入で入場できて、さらに日本語ガイドによる案内もチケット料金の中に含まれていました。私たち日本人2人につき、日本語ガイドスタッフがひとり専属でついてきてくれとても贅沢な体験となりました。
莫高窟に入ると今まで美術本で何度も見た壁画が目の前に広がっており涙が出そうになりました。外は40℃ほどの暑さでも、莫高窟に入ると涼しくて身体からも神秘的な気持ちになりました。
仏教がアジアを席巻した理由が理解できた気がしました。午後は天候が悪化して砂嵐に見舞われたためどこにも行けずホテルで待機していました。
夜には収まったのでホテルのすぐそばの店に羊肉を食べに行きました。敦煌のグルメはどれも絶品です。羊肉は臭みがなく、日本では非常に珍しいラクダの肉も赤身が癖がなく美味しいです。沙葱という細長いネギ好きにはたまらない味でした。
3日目は早朝に鳴沙山に行きました。朝方に行ったので暑さはマシでしたが20分くらいかけて砂漠を登ったら全身が汗だくになりました。ですが頂上から見る景色は格別で一生忘れられないほど印象に残りました。そして夕方ごろ飛行機に乗り西安に戻りました。
西安市内観光
敦煌から帰宅するともう中国留学終了まで1週間という時期にまで迫っておりました。借りてた部屋の掃除と荷造りをしつつ、最後に西安のどこに行こうか…と考えていたタイミングである知らせが入りました。
西安日本人倶楽部で知り合った駐在員の娘さんが西安に遊びに来ると言った内容でした。その娘さんも私と同じ時期に北京留学をしており、帰国前に西安に立ち寄るということで、一緒に西安を観光することになりました。
城壁に登り、回民街に行き、大唐不夜城で漢服を来て写真を撮って、西安グルメを楽しんで…素晴らしい思い出を作れました。ほかにも友人が私のために送別会を開いてくれたり、退去準備を手伝ってくれたりと仲の良い友人たちと最後のひとときを楽しみました。
このように7月は中国を満喫して月末に日本へ帰国しました。5ヶ月ぶりの関西空港は蒸し暑くて、以前よりもたくさんの外国人観光客で賑わっていました。空港内のローソンで買った昼食の納豆巻きを口に入れたとたん、日本に帰ってきたことを実感して少し泣いてしまいました。