「留学中に取り組んだ日中友好活動」大宮 千尋(北京語言大学)

私は留学中、北京語言大学で日本語専攻の中国人学生が主催しているおしゃべり会に参加しました。おしゃべり会ではそれぞれ持ち寄ったお菓子を分け合いながら、日本のこと、中国のこと、勉強のこと、恋愛話など、様々な話題で中国人学生達と盛り上がりました。

 

その他にも4月に開催された大学の世界文化祭では、日中に限らず、その他多くの国の学生と異文化交流をする機会がありました。中国をはじめとする様々な国の人々と一緒に円になって日本の盆踊りを踊り、笑いあったことがとても記憶に残っています。このように、北京語言大学では、日中友好や異文化交流のためのイベントが用意されていますが、これらのイベントだけではなく、大学の授業や、普段の生活の中でも日中友好のために取り組めることがあると思います。

 

自分が受講していた中国史や中国文化の授業では、古代中国の歴史に関連して日中交流の歴史や中国の伝統文化、思想、技術が日本に与えた影響などについても多く紹介されました。そのため先生方が私たち日本人学生に対して、日本のことについて質問をされることもよくありました。こういった経験から、日中交流の歴史を学ぶこと、そして自国の文化、歴史についてよく知り、それを中国や世界に伝えることも日中友好及び異文化交流に繋がるのではないかと考えました。

 

授業外でも、中国史を研究している大学院生と中国の儒家思想について意見交換をする機会がありました。その方とは現在もWeChat上で交流を続けており、中国の歴史文化に関する面白い本を見つけると私に紹介してくれます。

 

日中友好や、異文化交流と言うと大層に聞こえますが、日本国内で生活している方でも多かれ少なかれ日常の中で中国や海外の方と接する機会はあると思います。留学中であっても、日本国内にいても、自国の文化、社会をよく理解することと、海外の文化、社会に関心を持ち、互いに尊重することが大切なのだと思います。