「自分なりの日中友好活動」樺島 俊輝(復旦大学)

日中友好活動というと何か日中交流会など正式なイベントに参加することだと思っていたため留学中そのような活動に参加してこなかった私として頭を悩ませていましたが、広い意味で言うと現地の人との交流も友好と言えるのではないかと考え、これについて書いていこうと思います。

 

かといって何か特別なこともしておらず、至って普通の学生生活を送っていました。友達と一緒にご飯を食べたり、勉強をしたり、遊びに出かけたり、夜お酒を飲みながら話をしたりなど普通の学生生活を送っていたと思います。こうした何気ない日常の一コマ一コマが、実は友好を築く上でとても大切な時間であると感じています。

 

日本での生活でも、多様なバックグラウンドを持つ人々と接する機会に恵まれていましたが、中国での留学を通じて、より一層強く感じたことがあります。それは、意識しているかどうかに関わらず、自分が日本を代表する存在であり、日本人としての行動に責任が伴うということです。特に異なる文化的背景を持つ人々と接する際には、お互いが自分自身の知識や先入観、時には偏見を持って交流しています。その中で、自分の一つ一つの行動や言葉が、相手の自分に対する評価だけでなく、日本という国全体の印象にも影響を与えることを痛感しました。

 

日中両国の間には、長い歴史の中で培われてきた複雑な歴史的・政治的な背景があります。しかし、私たち個人同士の交流においては、そうした大きな枠組みに囚われることなく、一人の人間として相手を尊重し、理解し合うことが大切だと考えます。友好とは、単に表面的なやりとりをすることではなく、お互いの文化や価値観を深く知り、先入観を持たずに受け入れる姿勢が大事だと考えています。

 

これからも、出会う人々との交流を大切にし、お互いを理解し尊重し合うことで、日中両国の友好関係がより深まることを願っています。

 

友達の卒業写真を一緒に撮ったときの写真です。