「留学中に取り組んだ日中友好活動」(北京語言大学 猪狩未央)

北京語言大学では、日本語学科の中国人学生と日本人留学生の交流会が週に一回開かれていました。普段中国の学生と関わる機会があまりないなかで、ネイティブの中国語に触れる機会としてもとてもありがたかったです。一緒に日本のアニメの動画を観たり、お互いの出身地について話すなど、個人の体験に即した話をすることができました。

去年の秋ごろには、交流会で出会った友人と北京の胡同に散歩に出かけることもありました。中国と日本の学生の交流という枠を超えて、個人的な関係を築く場としてもとてもありがたかったです。

 

また、留学中は日常生活をよく写真に撮り、日本の友人と繋がっているSNSにアップしていました。友人のなかで、中国に関心のある人はほとんどいなかったのですが、食堂での日常的な食事や近所のスーパーの様子、お出かけをした際に撮った写真などを継続的にアップし続け、帰国後には中国での生活のことを話題にしてくれた友人もいました。私も留学に行く前は中国での生活がどのようなものかなかなか想像できなかったのですが、SNSを通じて、学校に行き、ご飯を食べ、たまに遊びに行く日常生活を知ってもらうことができたのかなと感じています。

 

留学中の日中友好活動として挙げられるものは、交流会への参加や日本の友人に向けて写真をアップするなど限られたものでしたが、帰国した現在は、日本の大学で出会った中国人留学生とお互いの言語を練習し合っています。また、中国の映画やドラマ作品にも興味がああるため、日本での公開情報などを追いかけたりしています。私は「日中友好」というと、誰かと直接お話したり交流したりするイメージがあり、ハードルが高いと感じることもあったのですが、中国の文化に興味を持ったり実際に自分で情報を集めてみるなどの行動も、一種の日中友好活動なのではないかと考えています。