「学校周辺のおすすめ一人飯とスポット」金子 絹和子(北京電影学院)

 

北京電影学院の学生はご飯難民になりやすい。

食堂は種類が極めて少なく、味もイマイチ。しかも営業時間が短いので、ほとんどの学生が利用していない。

そのため、散歩がてら外のお店を開拓することがいつの間にか日課となっていた。

中国は大皿料理が多く、大勢で賑やかに食卓を囲う文化なので、なかなか一人で気軽に入れる店は少ない。

今後北影に通われる予定がある方はご飯難民になること間違いなしなので、そんな時はぜひ下記の店に一度足を運んでみてほしい。

おすすめ一人飯

 

北影の最寄り駅である西土城駅周辺は店がほとんどないので、シェアサイクルやバス、または徒歩で隣の牡丹園駅周辺に行くことが多い。「大众点评」のアプリで店名を入力するとすぐに見つかるだろう。

 

「牡丹園地摊串串香」

北京で一番好きな店。

端的に言えば串に刺した麻辣タン専門店。

日本にも麻辣タンの店は山ほどあるが串串香は見かけたことがなく、北京に来て初めて知った料理の一つ。

北京には他にも串串香専門店があるものの、この店が断トツで美味しい!しかも深夜3時くらいまで開いていて便利。

 

 

「牡丹园地摊串串香」

串串香

 

「龚二姐湖南粉面馆」

湖南省の米粉を提供する店。

開店当初から人気で、最近隣の店舗の壁を取っ払ってフロアを拡大していた。

何種類もある咸菜(中国のお漬物)が無料!なんと言っても米粉が最高に美味しい。米粉や麺類はお店で食べるのが一番。

 

「龚二姐湖南粉面馆」

米粉(麺も何種類からか選べる)

 

 

「穆禾家清真时尚转转小火锅」

急に火鍋が食べたくなった時に便利な一人火鍋店。

味は普通だが、とにかく一人でも火鍋が食べられるメリットには代えがたい。

スープの味を選んだ後に、回転寿司のように回ってくる食材を自由に取って食べるだけ。

 

「穆禾家清真时尚转转小火锅」の一人火鍋

 

「方中山胡辣汤」

最近北京にも次々と新店をオープンさせている小吃(軽食)店。

学校から歩いて15分ほどの場所にも新店がオープンした。朝6時から14時まで営業しており、多くの人が朝食として利用している。

「胡辣汤」は胡椒を使った河南省の伝統的なスープで、中国の定番朝食メニューである豆腐脳を追加して一緒に食べる。

「牛肉餅」も美味しい。方中山胡辣汤の胡辣汤はスーパーでもインスタント商品が手に入るほど有名な店。

 

「方中山胡辣汤」の胡辣汤と牛肉饼

 

「金谷園饺子馆」

今まで食べた水餃子の中で一番美味しい!看板メニューはサワラの水餃子(鲅鱼水饺)。

食べきれない時は無料でタッパーと袋をもらえるので、1人で食べに来ても心配無用。

この店の一帯は美味しいものが多いので開拓のしがいがある。

 

「金谷园饺子馆」の水餃子と冷菜

 

番外編

 

北京では「开心麻花」という人気劇団の公演がたくさん開かれており、2階の天井席なら80元(日本円で約1600円)で見ることができる。

方言や難しい言い回しもあるが、喜劇なので比較的気軽に楽しめる。

チケットは「猫眼」というアプリからネット決済。

 

开心麻花の劇が始まる前のミニコーナー

 

最寄りの西土城駅から牡丹園駅に行く道中に大きな緑地がある。

広場舞と呼ばれるダンスをする集団や合唱隊が複数おり、歩いているだけで楽しい。

冬以外は夜21時を過ぎても沢山の人が散歩に来ており、安心して散歩ができる。季節の花も楽しめる。

 

気持ちの良い散歩道

 

10ヶ月を振り返って

ショッピングモールや観光地も楽しいが、何気ない道を歩けば歩くほど新たな発見に溢れていて、最近は散歩の時間が一番好きだ。

北京は交通機関が発達しているので、歩くことに疲れたらバスやシェアサイクルを利用する手もある。

また散歩している時は独り言学習にうってつけで、中国語の練習にもなるので一石二鳥な気がしている。中国はとにかく広いので、どれだけ歩いても飽きそうにない。

日本への帰国は楽しみだが、この生活があと1ヶ月で終わってしまうと思うと少し寂しいような名残惜しさもある。

7月は夏休みに入るので、残りの時間を使って北京の街を歩き倒したい。