「自慢の母校、北京語言大学」大宮千尋(北京語言大学)

 

先月27日、北京語言大学で年に一度の一大イベント世界文化祭が開催されました。

毎年このイベントでは世界各地から集まった北京語言大学の留学生が工夫を凝らし、自国の文化を精一杯他の国の人々に向けて発信します。私も当日は日本を代表するアニメ作品の一つ「千と千尋の神隠し」のコスプレを着てパレードに参加しました。また舞台パフォーマンスでは法被と鉢巻を身にまとい、北海道の伝統民謡「ソーラン節」の音楽に合わせて舞踊を披露しました。

中でも特に印象に残っているのは、中国人学生や、他の国の留学生と一緒に輪になって盆踊りを踊ったことです。このように北京に身を置きながら、異なる国の人々と互いに交流し、同じ時間を共有できることは北京語言大学の一番の魅力だと思います。

 

また北京語言大学では日々の生活においても他の国から来た留学生との交流を通じて多くの刺激を受けることができます。

私は留学に来たばかりの頃、極力日本人学生、外国人留学生との接触は避け、現地の中国人学生と積極的に交流した方が中国語の学習に役立つのではないか、外国人留学生に囲まれながら勉強して果たして本当に中国語の会話力が向上するのかと疑問を抱いていました。しかし半年以上北京語言大学で生活して、自分の学習環境に対する考え方が180度変わりました。今はグローバルな環境が自分の中国語学習に役立っていると強く実感しています。

 

留学に来た直後、自分の内気で臆病な性格のせいで現地の中国人との会話がなかなかうまくいかず、私は大きな挫折を味わいました。そして自信を失い中国語を話すことが怖く感じるようになってしました。

そのような状態から私がもう一度立ち上がり前へ進むことができたのは、紛れもなく他の国から来た留学生の存在があったからです。彼らは授業中多少文法ミスがあっても、言葉がすらすら出てこなかったとしても、決して諦めずに何度も何度も中国語を話します。そんなクラスメイトの姿に感化され、私も少しずつ周囲の人と会話ができるようになりました。

今では中国人相手でも緊張せずに会話を楽しむことができ、以前と比べて中国語の会話力が大きく成長したと感じています。さらに現在自分はクラスの代表を務めており、異なる国から来た12人のクラスメイトと中国人の主任、助教の間を取り持つ重役を担っています。

このような経験から今では国籍に関係なく誰とでも積極的に交流し、自分と関わってくれるすべての人に対して感謝と尊敬の気持ちを持つように心がけています。

 

もし北京語言大学特有のグローバルな環境がなければ、自分はここまで大きな成長は得られなかったと思います。

私にとって北京語言大学は中国語の会話力を伸ばし中国文化の理解を深めるだけでなく、自分の視野を大きく広げ、柔軟に物事を考える力を与えてくれた自慢の母校です。

留学を通じて中国語力を伸ばしたい、人として成長したいと思う方はぜひ北京語言大学に来てください。きっと刺激的で充実した留学生活を送れるはずです。

徳行言語、敦厚天下!!

 

 

世界文化祭での盆踊り

 

クラスメイトと大学の正門で撮影したもの