「北京電影学院のおすすめポイント」金子 絹和子(北京電影学院)

 

今回のレポートでは、北京電影学院(以下、北影)への留学に興味を持っている方に向けて、北影のおすすめポイントをまとめていきたい。

学校生活やキャンパスの詳しい様子は10月と11月のレポートにまとめているので、あわせて見ていただくとより雰囲気を掴めると思う。

学校選びは留学の満足度を大きく左右する重要要素だが、中国の大学に関する情報は少なく、ネットの情報も長い間更新されていなかったりで当てにならないことが多い。

学校選びの段階で想像と現実のギャップを少しでも減らし、充実した留学生活を送ることができるよう、少しでも誰かの参考になれば嬉しい。

 

 

北影の汉语班はこんな人におすすめ!

1.   中国語は少人数クラスが良い

2.   日本人同士で群れたくない

3.   国際交流をあまり重視しない

4.   人間関係は狭く深めが好き

5.   授業も大事だが、自分の時間もしっかり取りたい

6.   マンモス校が落ち着かない

7.   寮は広さより清潔さを重視

8.   中国の映像作品やエンタメに興味がある

9.   映画はジャンルを問わずなんでも見る

  1. 作品の展示を見に行くのが好き

 

まず1〜5については10月のレポートにも詳しく記載している。

補足点として挙げるならば、来学期以降は2名以上学生が集まらない場合、高級班(HSK6級以上保持が条件)が開講されないので事前に確認した方が良い。

日本人の数に関しては毎学期異なるので確かではないが、今学期は留学生全体で6名、汉语班は私だけだ。寮に住んでいるのは私を含めて3名なので、学校で日本人に会うことはほとんどない。

他大学の知り合いに聞いたところ、北京大学や清華大学は日本人だけで100名以上が在籍しているという。また北影の留学生全体の雰囲気としてはお互いがあまり干渉し合わないので、国際交流は盛んではない。

 

6〜10についても、11月のレポートにまとめている。

学校の映画館でかかる映画は各国の映画祭で上映されたアート寄りの作品が多いので、9の「映画はジャンルを問わずなんでも見る」は結構大切かもしれない。

映画の上映会だけでなく、撮影コースの作品展示や演技コースの舞台も定期的に見ることができるので、そういった学校の資源を最大限活用した方が良い。また他大学の人に北影に在籍する芸能人についてよく聞かれるが、北影に来たからといって毎日キャンパス内で彼らに会えるわけではないので(というかほとんど会えない)、芸能人目当てで来ると少しがっかりするだろう。

 

9ヶ月を振り返って

ざっと北影について説明したが、結局はどの大学も全てが完璧とはいかないし、妥協できる点は素直に受け入れることも大事だと思う。

最終的には、本当に自分が望むものであれば大学外のコミュニティや活動に出向くことで補えるだろう。私は最近、中級班の先生に頼まれて毎週末日本語を教えている。

北影にはサークル活動がないが、こうやって色々な方面から中国人と出会えるチャンスが舞い込んでくるのは、周囲の環境と運に恵まれているなといつも思う。

留学生活を振り返るにはまだ早いが、私はなんだかんだ北影を選択して本当に良かったと感じている。

 

 

最近はよく北京語言大学の食堂に行く

近所のカエル鍋

 

中央美術学院の卒業展、規模が桁違い!(動画はほんの一部分)