「日本と中国 似ているところ、異なっているところ」佐藤穂乃美(重慶大学)

 

日本と中国の相違点といえば、わたしはまず「日頃飲む水の温度」が思い浮かびます。

日本では外に食事をしに行けば“お冷”を出されるのが一般的で、どこのスーパーやコンビニに行っても冷蔵庫で冷やされた水が当たり前に売られていますが、中国では異なります。

食堂やレストランではお湯や常温の水が出されたり、スーパーやコンビニで冷蔵の扉を開けると電源が入っておらず全く冷えていない状態…ということが何度もありました。

中国留学に来る前から中国では温かい飲み物を飲む習慣があること、中国人がお湯を好んで飲むことは知っていましたが、実際に生活してみると、中国人には温かい飲み物を飲む習慣があるというよりも、冷たい飲み物を飲む習慣がないんだなと感じます。

学校はもちろん、道にも無料でお湯が出る機械が置かれており、マイボトルにお湯を入れる中国人の姿をよく見かけます。[

わたしが生活している重慶は気温が高く、特に暑い地域ですが、汗だくで入った食堂で湯気が出る程のお湯が出され、販売している飲料もすべて常温だった際には絶望を感じます。

 

 

重慶では、4月から徐々に気温が30度前後まで上がる日が増えてきました。

5月下旬ですでに最高気温が38度という日もあります。気温が高い日は朝から晩まで暑い状態が続きますが、重慶のどこを歩いても、どんなに暑い日でも火鍋店はお客さんで溢れています。

エアコンのない外まで席を出して、汗をかきながら真っ赤に煮える火鍋を食べている光景を目にすると、見るだけで暑く感じますが、こちらまで食欲が湧いてきます。

熱く辛い火鍋を食べることで汗をかき、湿気を取り除く…という重慶人が暑さを乗り切る方法だそうです。温かい飲み物を飲む中国の習慣と繋がる部分があるのかな、と思います。

前学期は外の暑さと室内のエアコン、また重慶は突然雨が降る日が多いため、気温差で体調を崩すことがあったので、中国生活らしく“多喝热水”の習慣を取り入れて、これからの季節注意しようと思います。

 

気温が35度を超えたので重慶らしく火鍋を食べに行きました

学校から宿舎へ帰る道 実は火鍋屋さんがたくさん並んでいます