「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」三島 彩摘(復旦大学)

 

留学も残すところあと2ヶ月となりました。

 

中国にルーツがあるわけでも中国語専攻でもない私がこのような機会をいただいき、改めて感謝しています。

 

日々の生活や、休暇期間での他の都市への訪問を通して、言葉では表しきれない中国の感触を味わうことができました。

 

今月のレポートのテーマ「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」ですが、まず日本と中国の似ている部分は、国の大部分を占める民族の見た目だと思います。

 

多くの人と似ている髪の色やひとみの色をしているおかげで、中国の生活において日常生活において馴染むことができるのは日本人の特権かもしれません。

 

中国の方々にとって肌の色が違う外国人を見ることはまだ珍しいようで、いわゆる白人の友達は地下鉄駅で急にカメラをむけられたりして困っているそうです。

 

また、言語で漢字を使用するという共通点は、お互いの言語を学習する上でかなりアドバンテージになっていると感じます。

 

現に母語が日本語なので、それ以外の国から来た中国語学習者が毎回新しい漢字の書き方、意味、拼音を覚えるには相当な努力が必要なのだろうと思います。

 

反対に異なっている点ですが、渡航してすぐ驚いたのは日本ではかなり一般的なスーパーマーケットがかなり少ないということです。

 

スーパーマーケットを中国語に訳すと“超市”で、一応概念としては存在しているものの、街にある“超市”を名乗るものは小さな売店のような感覚で、生鮮食品から日用品まで何もかもそろう日本のスーパーとはかなり異なっています。

 

一応日本のもののように生鮮食品もカバーしているスーパーもあるのですが、日本に比べるとかなり少なく、また輸入産品を多く取り扱っているイメージが多く、値段も高めなので外国人に向けたマーケティングがなされている印象です。

 

(ついこの間旅行で訪れた重慶では地元の市場が大盛況!映画で見た景色に興奮しました)

 

 

また、中国と日本で異なる点は、中国には日本に比べて広告が少ないことです。

 

日本で生活していた時は、交通機関や新聞など常に視界に広告が表示されていて、自分の意識の中で常に広告は存在感をもっていました。

 

ユニークで、コンテンツとして単純に楽しめる広告が多い反面、消費者にネガティブな影響をあたえ、また一部の人を不快にさせるものもあり、度々議論が巻き起こっています。

 

私も日本の趣向を凝らした広告のコンテンツに興味があると同時に、それに辟易することもありました。中国では交通機関が国営である事から電車内に広告はほとんどなく、発信できるコンテンツもかなり”制限”されているため、快適に過ごせている気がします。

(代わりに赤い政治スローガンが存在感を放っている)

 

中国は、うまく”枠”の中に入る事ができた人にとってかなり快適に過ごすことのできる楽園だと感じました。

 

残りの2ヶ月も、中国語学習と並行し、自分なりの感性と視点で中国を見て感じていきたいです!