「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」井上 凜(復旦大学)

今月は生活の中で感じた日本と中国の似ているとところや異なっているところについて紹介したいと思います。日本の生活に慣れきってしまっているため、日本で当たり前のことが、中国でも当たり前の場合はなかなかそれに気づくことができません。そのため、異なっているところにはたくさん気が付きます。

 

その中で感じた似ている点

・街中で道を尋ねたり、お店で店員さんに何か尋ねた際の対応

日本のほうが全体的に愛想は良いと思うのですが、その後の親身な対応は日本も中国もほとんど変わらないように感じます。それを知ってからは、店員さんに愛想がなくても何も思わなくなりました。

 

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次に写真に関して思い当たった異なっている点を3つ紹介します。

①写真に対する意識

中国は老若男女問わず自分一人で写っている写真を撮影していることが多いです。そのためみんな被写体になることに慣れているように見えます。またポーズも上手です。そして日本と比較して高齢の方もスマホに慣れており、スマホでの写真撮影もとても上手です。また、チェキを首からさげている若者もよく見かけます。もともとそこまで抵抗はなかったですが、私もこちらに来てから、自分だけが写っている写真を撮ることへの抵抗が0になりました。

 

大学内に咲いていた花です。この花の下でもおばさま方が写真撮影をされていました。

 

②プリクラ機

日本のプリクラと呼ばれるものと似ている、記念写真を撮ってそれが印刷される機械が街中に突然置いてあります。置かれ方としては日本の証明写真機に近いです。また、中でもよく見かけるJUST FO TOという機械では、フレームを自分で作成することができるようで、登録したフレームの番号を入力すると、それを使用して写真が撮れます。また一度に複数回撮影すると割引もあります。デザインの著作権に関しては怪しいですが、そこもまた日本とは違うところです。

 

この機械です。画質はそこまで良くないです。

 

③撮影屋がたくさんいる

①に挙げた写真に対する意識と通ずるところがあると思いますが、どこの観光地に行ってもカメラマンを見かけますし、頻繁に声をかけられます。1枚10元などの安価なものから、椅子やレフ版を用いて一番良い画角で本格的に撮影してくれるものまでさまざまです。撮影してもらっている人もよく見かけるのですが、大体は网红と呼ばれる中国版インスタグラマーのような方が多いです。中国のこのようなビジネスチャンスを逃さない精神には感動します。

 

西安での写真です。右下にカメラマンと相談をする网红が写っていました。

 

4月の末には重慶と張家界に行ってきました。中国は都市ごとにかなり雰囲気が違うと感じます。そのためまだまだ中国の魅力を味わい尽くせていません。残り少ない留学期間ですが、悔いのないように過ごすことを心掛けて過ごしたいと思います。

 

重慶の洪崖洞です。ここにもカメラマンがたくさんいました。