「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」猪狩未央(北京語言大学)

 

今回は、北京から重慶まで寝台列車に乗って重慶まで行った際の体験を紹介しようと思います。

北京から重慶までは寝台列車で18時間ほど。私は寝台に乗るのは初めてだったので出発前からドキドキしていました。

ちなみに、北京から重慶まで、飛行機では約1000元~、7時間ほどで到着する高铁では1000元~15000元ほど、18時間ほどの寝台は470元~、25時間以上かかる列車では220元前後~かかります。

お金はあまりないが旅行は行きたい、という学生や若者にとって、寝台列車は国内旅行に不可欠の移動手段になっているように思います。

 

いざ乗車してみると、団体の旅行客と同じ車両で車内はかなりの活気がありました。

18時ごろからご飯や飲み物を片手に盛り上がっており、時間的にまだ早くないか…?と思っていたところ、22時の消灯前には各々の席(ベッド)に戻り眠りについていたので、寝台の理想的な過ごし方を見たようでした。

また、車内には給湯器があるため、自ら鍋を持ち込んでラーメンを茹でている乗客もいるなど、長時間移動の様々な過ごし方を目にすることができました。

鍋はかなり荷物になるのではないかとも思いましたが、やはりラーメンは単にお湯を注ぐだけではなく実際に煮た方がおいしくなるのでしょうか。

 

今回私が乗ったのは3段ベッドの一番上です。一番上まで登るための足場があまり多くなく、登り降りをするたびに小学生のころアスレチックや公園の遊具で遊んでいた感覚を思い出しました。

 

今回の寝台旅行は友人と一緒に行ったので、18時間という長時間の移動も楽しく過ごすことができました。小红书などを見ていると大学生一人で寝台列車での旅行をしている人などもおり、気力や体力が本当にすごいなと感じました。

 

北京西駅から出発直前の様子

寝台の3段目からの様子

 

重慶北駅の様子。乾燥した北京に比べてかなりじめじめしており、久しぶりの湿気に驚きました

 

到着後、重慶から大足に移動し、大足石窟に行ってきました。地域の幼稚園の子どもたちも遠足で訪れており、石窟の紹介ビデオを撮影していました。