留学も終盤になった今、生活面で日中の違いを感じたり、驚き困ったりすることはほとんどなくなりました。北京での留学生活は私にとってとても心地よく、留学期間の終わりが見えている今、すでに寂しく思い始めています。
生活面での驚いたことや困ったことは、以前のレポートにも書いてきたので、今回は私の大好きな「食」について感じていることを紹介していきたいと思います。食べ物については中国の中でも地域によって大きく違いのあるものの一つですが、今回は私の留学先である北京と、日本で住んでいた東京(と言っても実家のご飯を食べることがほとんどだったので、これもまた読んでいる皆様とは違うかもしれませんが…。)について比較します。
- 味付けの”濃さ”
約9ヶ月ほど北京で食事をしてきて、特に感じることは、北京の食事と東京の食事では味付けの”濃さ”の種類が違う、ということです。
東京の食事でいわゆる”味が濃い”料理を食べると、塩辛さを感じることが多々ありました。私の実家の食事が味が薄めなこともあり、東京で外食をすると高確率で”味が濃い”と思うことがほとんどで、口の中に塩が溜まっているような感覚になることも多々ありました。
留学中は自炊しておらず、毎日学校内の食堂か学校外のどちらかで外食をしています。毎日の外食を通して慣れてしまったこともあるかもしれませんが、こちらでの食事は東京で外食をした時に比べて”濃い”なと感じる回数が少ないように思います。もちろん、食べる店によっては”濃い”と感じることもありますが、そのほとんどは、炒め物などに使われている油の多さが理由です。
日本の食事の”濃さ”は、味噌汁などでもわかるように塩分量に表れるのに対して、中国の食事の”濃さ”は、油分量に表れるのだということに気づきました。
料理の見た目からすると、日本の料理に比べて中国の料理の方が”濃そう”にみえるものも多いですが、油分が得意な人にとっては中国の料理は想像しているよりも濃くは感じないかもしれません…!
- 主食のかたち
2つ目に感じているのは、主食の摂り方の違いです。実家で食事をしていると、主食が米であることが多いですが、北京での生活では主食は小麦類が多くなりました。中国国内でも地域によって大きく違いがあり、北は麺食、南は米食と言われていますが、9ヶ月の生活でそれを身をもって感じています。
北京で食べる主食は、私の場合、饅頭や油餅、餃子などが多いです。北京には小麦類の美味しい食べ物が多く、色々試してみるのが楽しいです。
ただ、米食の日本人の体にとって小麦粉は北京の人たちほど消化しやすいものではないのか、自分の体が上手に消化できていないなと感じることもあります。
小麦類が多いとはいえど、どこで食事をしても米が選べないことはほとんどないので、米食派の人や小麦を消化しづらい体の人も安心して北京の食事を楽しんでみてほしいです…!