「中国語の勉強方法」京谷 礼奈(北京師範大学)

私自身わざわざ紹介するような特別な勉強方法はないので、今回は語学留学の授業内容について紹介したいと思います。語学留学の授業は报刊・听力・读写・会话の4教科に分けられていて、中国語試験に対応する様々な能力の強化を目的としたカリキュラムになっています。

【报刊】文章の要約をメインとした授業で、HSK6級の作文・読解部分を強化する教科です。授業では毎回一つ文章を読み要約をし、読解問題を解きます。似た意味の単語のニュアンスの違いを取り上げ、読解問題のコツを学びます。加えて文章要約の課題があります。内容は、ニュース記事を一つ選び100字程度に要約、テーマについての自分の見解・問題点を書き出し毎週提出するというものです。文章要約は重要点がどこなのか、長い文章をシンプルにするにはどの品詞を削る必要があるのかを見極める力を養うことができます。

【听力】音源を聞いてメモを取る練習、リスニングの出題傾向やキーワードを学びます。副詞や接続詞の意味合いが選択肢と合っているかなど、HSKでひっかかりやすいポイントを重点的にアプローチします。課題のCityWalk(詳しくは先月のレポートにて)では語学学習用の音源ではなく、現地人が話す中国語音源を聞き字幕を入れました。聞き取れないところを繰り返し聞く必要があるので、自分が聞き落としがちな言葉の傾向や言葉のリダクションを学ぶことができ、個人的にこの方法が語学学習に一番効果的だと感じました。

【读写】文法・単語の理解がメインの授業で、HSKの閲読部分を強化する教科です。また、習った文法・単語を使い作文をする課題があります。この授業は中国語を“書く”能力を求められるので、漢字を使っている私達日本人が一番得意な科目だと思います。

【会话】教科書の内容に沿って、決まったテーマについてグループで話し合いや発表をすることで、実践的・口語的な表現の中国語を学びます(HSKK対策)。テストでもフリートークが設けられており、特に言葉の瞬発力が求められる科目です。

 

 

 

授業で使っている教材(アマゾンでも購入可能)